カテゴリー : Work

通勤時間は勤務時間として扱うべきという判決が下った模様

今週のMETRO(第178回)。

最近、欧州司法裁判所(the European Court of Justice)に、スペインの労働組合から、とある案件が持ち込まれた。

それは、会社が支社をクローズしたおかげで、そこで働いていた労働者が自宅から直接派遣先へ行く必要が出てきたのだが、最初の仕事で、車で3時間もかかる先へ行くハメになったということらしい。

これに対し、裁判所は、通勤にかかる時間は、勤務時間として扱うべきであるという判決を下した。

つまり、これは会社が通勤時間に対してもお金を払わないといけないということである。
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イギリス人は皆病欠?

本日のMETRO(第134回)。

今日は、イギリスの職場における病欠の話。

経験的に、イギリスでは、日本に比べて、病欠の数が多いような気がする。

今回の調査で、イギリスの職場で、どういう理由で、どのぐらい病欠が取られているのかが明らかになった。
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ロイヤル・メールの民営化に伴う騒乱

本日のMETRO(第130回)。

今日は、ロイヤル・メールの民営化に関する話。

ロイヤル・メールと言えば、イギリスの郵便事業を担う国有の事業会社だが、今月11日にロンドン証券取引所に上場し、民営化されたばかりである。

上場後、初値は公開価格(3.3ポンド)に対して、36%高の4.5ポンドとなり、かなり投資家の注目を集めた。

そんな中、実際にそこで働くスタッフが、今回の民営化に対して、ある行動を計画している。
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NHSがナース不足で海外からの人材採用に必死らしい

本日のMETRO(第126回)。

今日はNHS(イギリスの国営病院)における人材採用について。

このブログでも、何回かNHSのA&E(緊急病棟)やヘルプラインにおけるカオスぶりを記事として取り上げたが、現在、NHSにてナース不足が深刻化しているらしい。

そのため、NHSでは、海外にてリクルート活動を実施せざるを得ない状況になっているようだ。
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イギリスの求人数は上り調子・・・だが?

早くも10月。今年も早いものであと3ヶ月。
というわけで、本日のMETRO(第123回)。

今日はイギリス経済に関する記事。

少し前に、イギリスに失業率が低下したという記事(「失業率は下がったようだが、果たしてイギリスの景気は回復しているのか?」参照)を書いたが、今度は求人数がここ4年間で最高値に達している模様。

とは言え、どうやら手放しで喜べない状況が続いているようである。
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失業率は下がったようだが、果たしてイギリスの景気は回復しているのか?

本日のMETRO(第112回)。

UK unemployment rate drops to 7.7% but part time working rises

(ペーパーのタイトルは「Jobless total drops but 7% target rate is long way off」)

今日はちょっと真面目にイギリスの失業率、そして経済の話。

今年5月から7月にかけて、失業率が7.7%(数にして249万人)に下がったらしい。

ただ、16歳から24歳の若者だけ見てみると、逆に9千人増加し、合計で96万人とかなり多くなっている。

以前の記事「ジェイミー・オリバーが今度はイギリスの軟弱な若者をばっさり切り捨てる」で、ジェイミーがイギリスの若者の根性が足りないと言っていたと書いたが、果たしてそれだけなのか。

まぁ、実際やる気があるように感じられない人が多いように見えるので、それもあるんだろうけど、実際それだけでは片付けられないだろう。
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イギリスの職場で病欠の数が減っている理由

本日のMETRO(第106回)。

Brits ‘less likely to pull a sickie than other European workers’
(ペーパーのタイトルは「We’ll struggle to work sick… unlike French」)

今日は仕事に関する話。

一時期、イギリスの職場における病欠の数が多いということが問題視されていたのだが、Wolverhampton大学の調査結果によると、ドイツやフランスに比べて、半分以下にまで減っていることが判明した模様。

調査結果によると、病欠率が高い会社の割合が2004年、17%だったのが、2009年には10%以下にまで減っている模様。

この背景にあるのは、リーマンショック以降、イギリスが不景気になってしまったことが関係している。
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雑務に追われ、教師が本業に専念できていないという、どっかで聞いたことがあるような話

本日のMETRO(第64回)。

Teachers vote to spend only 20 hours a week in the classroom
(ペーパーのタイトルも上記と同じ)

今日も、昨日の続きみたいな感じだが、4ページにあった教育ネタ。

リバプールで開かれたイギリス教員組合、NUT(National Union of Teachers)のカンファレンスで明らかになったらしいのだが、学校の先生が、実際にクラスで時間を過ごせるのが、週に20時間だけで、他の時間は授業の計画(10時間)やミーティングなどの雑務(5時間)に当てられているとのこと。

これを一日あたりで見ると、4時間がクラス、2時間が授業の計画、1時間がその他、という感じになる。
(つまり、9時-5時で、お昼の1時間を除くと、一日合計7時間という計算)

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小学校の先生がテスト多すぎで反対運動を展開中

本日のMETRO(第63回)。

Primary teachers threaten to snub ‘unnecessary’ tests

今日は4ページの小さい記事で、Webにはその記事は載ってなかったのだが、あえてこの記事をチョイス。

なんでも、小学校の試験が多すぎて、音楽や美術などの創作活動のための時間がほとんど取れないという事態になっているらしく、政府の方針に反対し、一部では反対運動も起こっているようだ。

記事によると、今度、11歳で文法の試験、6歳でリーディングの試験が追加になったようで、リーディング試験については、NUT(National Union of Teachers)というイギリス教員組合のメンバがリバプールで反対キャンペーンを展開している模様。

こちらの現地の学校に通っていた人の話を聞くと、私立の学校は別だが、普通の公立の学校の教育水準は日本と比べると低いようだ。

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UKボーダー・エージェンシーがわずか5年で幕を閉じるらしい

(またもやバックデートで申し訳ないが)二日遅れの本日のMETRO(第61回)。

Theresa May scraps border agency after five years of failure
(ペーパーのタイトルは「May scraps border agency after five years of failure」)

今回も1面がちょっとブルーな感じの記事だったので、11ページ目のこの記事をチョイス。

なんでも、2008年に設立されたばかりのUKボーダー・エージェンシー(UK border agency, UKBA)が、あまりにも機能していないため、クローズされ、その機能がまたホーム・オフィスに戻されるという。

記事によると、32万件が未処理のまま残っており、この調子でいくと、これを完了させるために24年かかり、ダメだこりゃということで、クローズすることに決めたようだ。

ここにはビザ関連で何度か足を運んだが、ほんとにちんたら仕事してるし、効率悪いし、よくミスってるし、こうなって当然だと思う。

そもそも、このご時勢に、全く持って電子化されてないし、未だに紙で処理しているから、間違いも多いし、効率悪いことを極まりない。

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