イギリスの私立幼稚園はイートン校より金がかかるという話

本日のMETRO(第49回)。

Nurseries ‘are costlier than a public school’

今日の一面は、二人の子供の母親が、駐車場で口論になって、子供の前でひき逃げされて亡くなったという悲しいニュースだったので、4ページ記事をチョイス。

と、思ったら、なぜかMetroのサイトには、その記事が見つからなかったので、とりあえず、ペーパーのタイトルだけ。

ただ、それも何なので、他に似たような記事を探したら、The Telegraphで以下の記事があったので、今日は特別にこちらをご紹介。

Childcare costs more expensive than Eton (The Telegraph)

で、何かと言うと、イギリスのナーサリー(Nursery、いわゆる幼稚園とか保育園のこと)の料金が、ここ10年でおよそ2倍に跳ね上がり、へたしたら、私立(イギリスだと、基本「public school」と言う)の学校より高くなっているという結果が、Daycare Trustの以下の調査で明らかになったらしい。

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Childcare costs survey 2012

上の記事では、イギリスの超名門校であるイートン校(Eton)が引き合いに出されているが、Metroの記事では、「the top private boarding schools」(私立の全寮制の学校)と表現されていた。
(イートン校がまさしくその私立全寮制なので、まぁ、同じことなんだろうけど)

Metro記事によると、ロンドンの16のナーサリーでは、一日5時間コースで週300ポンド(今のレートで約4万2千円)以上、フルタイム(1日10時間)コースだと、年間3万1千ポンド(今のレートで約437万円)以上かかる計算になる模様。

そして、上のTelegraphの記事では、なんと最大年間4万2千ポンド(今のレートで600万円弱!!!)と書かれている。

ありえねぇ。。。

ちなみに、こちらでは、日本と違って、基本9月スタートなのだが、以下のような順番になる。

  • 3歳の9月からナーサリー
  • 4歳の9月からレセプション(Reception、小学校の準備クラスみたいなもの?)
  • 5歳の9月から小学校

公立のナーサリー(イギリスだと、「state」が公立を意味する)に行けば無料なので、今回問題となっているのは、私立のナーサリーのことである。

ただ、ナーサリーは午前中だけ、レセプションは15時までが基本なので、共働きの家庭の子供は、さらに別の私立のナーサリーへ預けたり、Childminderという資格を持った人に預けて面倒を見てもらうことになる。

そして、それは当然有料となる。

また、3歳からのナーサリーを待たずに仕事復帰したい場合は、私立のナーサリーへ入れることになるが、そうなると、これも当然ながらお金がかかる。

うちのGabyは、今ナーサリーに通っているが、その前は一時期週一で私立のナーサリーに通わせていた。

で、これが、週1日フルタイム・コースで月200ポンドと、上の16のナーサリーほど高くはないが、安くもない。
(週5だと、割引があるかというとそうでもなく、単に×5で、月1000ポンド)

こういう事情なので、よっぽどキャリアをつなぎたい人や高給取りでない限り、職場復帰しても、結局ナーサリー代とかでチャラになってしまうため、仕事を断念する人が結構多いようだ。

うちの場合、相方がフルで面倒見てくれているので、それはないのだが、シングル・インカムで4人というのも、それはそれできついものがある。

さらに、これに習い事とか加わってくるので、子育てって、本当にお金がかかるなぁとまさに実感中*笑

特に我々日本人の場合、小学校へ行きだしたら、通常のこちらの学校に加え、週末に日本人学校に行かせることになるので、それでまたお金がかかってくる。
(別に強制ではないが、そうしないと、本当にまともな日本語が使えなくなる。特に読み書き。)

ほんと、貯金しないと。。。

Listening to “Valtari” by Sigur Ros
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