カテゴリー : 経済・ファイナンス

イギリスの求人数は上り調子・・・だが?

早くも10月。今年も早いものであと3ヶ月。
というわけで、本日のMETRO(第123回)。

今日はイギリス経済に関する記事。

少し前に、イギリスに失業率が低下したという記事(「失業率は下がったようだが、果たしてイギリスの景気は回復しているのか?」参照)を書いたが、今度は求人数がここ4年間で最高値に達している模様。

とは言え、どうやら手放しで喜べない状況が続いているようである。
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失業率は下がったようだが、果たしてイギリスの景気は回復しているのか?

本日のMETRO(第112回)。

UK unemployment rate drops to 7.7% but part time working rises

(ペーパーのタイトルは「Jobless total drops but 7% target rate is long way off」)

今日はちょっと真面目にイギリスの失業率、そして経済の話。

今年5月から7月にかけて、失業率が7.7%(数にして249万人)に下がったらしい。

ただ、16歳から24歳の若者だけ見てみると、逆に9千人増加し、合計で96万人とかなり多くなっている。

以前の記事「ジェイミー・オリバーが今度はイギリスの軟弱な若者をばっさり切り捨てる」で、ジェイミーがイギリスの若者の根性が足りないと言っていたと書いたが、果たしてそれだけなのか。

まぁ、実際やる気があるように感じられない人が多いように見えるので、それもあるんだろうけど、実際それだけでは片付けられないだろう。
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イギリスから紙幣が消える日

本日のMETRO(第111回)。

Plastic banknotes could be ready for 2016 says Bank of England

(ペーパーのタイトルは「Goodbye paper, hello plastic for new banknotes」)

今日はお金の話。

といっても、経済とか、資産運用とかの話ではなく、純粋に物理的な「お金」、もっと言うと「紙幣」について。

つまり、これですよ、これ。
B000003TA4

で、何かと言うと、イングランド銀行(Bank of England)が、3年以内に、5ポンド紙幣と10ポンド紙幣を廃止し、ポリマー(合成樹脂の特殊フィルム)を素材にした新たな紙幣の導入を検討していると発表したらしい。
(20ポンドと50ポンド札はまだ計画にない?まぁ、50ポンド札とか日常生活でほとんど見ないけど)

どうでもいいが、5ポンド紙幣(または5ドル紙幣)のことを英語で「fiver」、10ポンド紙幣(または10ドル紙幣)を「tenner」と言うらしい。知らんかった。
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要チェックや!ピンチのライアンエアーがこの冬最後の手段に

本日のMETRO(第108回)。

Ryanair will start aggressive promotions after warning profits may miss forecasts
(ペーパーのタイトルは「Ryanair throttles back on flights amid profit fears」)

今日のロンドンの最高気温は28度くらいあったらしいが、明日は10度くらい下がる上に雨。

夏も今日でほんとに最後ですな。

イギリスはこれからどんどん日が短くなって暗く寒い冬に突入していくのみ。
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ミドルクラスの人たちが住宅ローンを借りるためにやっていること

本日のMETRO(第66回)。

Middle-class mortgage lies: More professionals fib to get home loan
(ペーパーのタイトルは「Middle-class mortgage lies」)

今日の一面は、日本でも大きなニュースになっていると思うが、イギリスの元首相マーガレット・サッチャーが亡くなったという記事。

一面どころか、あのMetroでも15ページ目まで、延々とサッチャー特集だった。

それだけインパクトがあったということだ。

・・・が、ここはあえて、別の記事をチョイス。
(というか、サッチャーについて、個人的に語るべきことも特にないし・・)

で、19ページ目にあった、この記事。

不況にあえぐイギリスにおいて、家を購入するために、多くの人が住宅ローンを借りるのに苦労しており、申請時に、虚偽の情報を提供している話。

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バークレイズの幹部がこっそり、がっつり儲けてる件

本日のMETRO(第57回)。

The £40million budget day giveaway… to nine banking bosses
(ペーパーのタイトルは「The £40m budget day giveaway… to nine banking bosses」)

昨日、2013年度の予算が発表されたのだが、その裏でこっそりと、バークレイズのトップである、リッチ・リッチー(Rich Ricci)氏が、ボーナスとインセンティヴ・スキームでゲットした570万株の自社株を売っ払って、1760万ポンド(今のレートで、25億4千万円弱)を手にしていたという、もうどこから叩けばいいのか分からないくらい、突っ込みどころ満載のニュース。

まず、バークレイズと言えば、去年、不正に金利操作をしていたということで、金融業界全体に余波が及び、一時期かなり大騒ぎになっていたのが記憶に新しい。

それで、最終的にバークレイズは2億9千万ポンドの罰金を払わされ、一応アピールとして、トップのリッチー氏もその年のボーナスを返上した。

が、記事によると、実は、150万ポンド(今のレートで2億1600万円くらい)相当の給料はしっかりもらっていたようだ。

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イギリス国内の家賃収入における脱税がハンパない件

本日のMETRO(第53回)。

Tax-dodging buy-to-let landlords hit us for £550m
(ペーパーのタイトルは「Tax-dodging landlords hit us for £550m」)

今日の一面はさすがのMetroも新しいローマ法王ネタだったのだが(ちなみに日本ではどういう扱いで取り上げられているんだろう?一応トップ記事?)、どうせ至る所でニュースになってるし、あえてここで書くまでもないような気がするので、もっと身近なネタをチョイス。

で、タイトルそのままなのだが、イギリスで個人で家を貸している家主の3分の1が、その家賃収入に対する税金を支払っていないという記事。

こちらではかなりよく聞く話なので、今更特に驚かないのだが、これによって5.5億ポンドの税収が失われており、昨今の緊縮財政に伴う様々なベネフィットのカットによる一般家庭へのインパクトを考えると、てめーら、ちゃんと払え!と言いたくもなる。
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グローバル経済レースで、イギリスとイタリアと日本が最下位争いしている模様

本日のMETRO(第50回)。

やっと50回目!
(個人的にはもっと書いてる気がするんだけど*笑)

Britain feels the worst of pay cut pain as austerity squeeze trims 4.5% from salary value
(ペーパーのタイトルは「Britain feels the worst of pay cut pain」)

最近暗いニュースばっかりで、書いてて気分が下がってくるのだが*笑、イギリスにおける賃金が2007から2011年の間で4.5%も下がっており、世界の裕福国のうちでも、その下がり具合がワーストだという記事。

記事中では、イタリアや日本に比べても悪いと書いてあり、ある意味不名誉な形で引き合いに出されてる日本。

しかも、イタリアと同列に語られてるあたり、やばさを感じる*笑
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イギリスの私立幼稚園はイートン校より金がかかるという話

本日のMETRO(第49回)。

Nurseries ‘are costlier than a public school’

今日の一面は、二人の子供の母親が、駐車場で口論になって、子供の前でひき逃げされて亡くなったという悲しいニュースだったので、4ページ記事をチョイス。

と、思ったら、なぜかMetroのサイトには、その記事が見つからなかったので、とりあえず、ペーパーのタイトルだけ。

ただ、それも何なので、他に似たような記事を探したら、The Telegraphで以下の記事があったので、今日は特別にこちらをご紹介。

Childcare costs more expensive than Eton (The Telegraph)

で、何かと言うと、イギリスのナーサリー(Nursery、いわゆる幼稚園とか保育園のこと)の料金が、ここ10年でおよそ2倍に跳ね上がり、へたしたら、私立(イギリスだと、基本「public school」と言う)の学校より高くなっているという結果が、Daycare Trustの以下の調査で明らかになったらしい。
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イギリス、風力発電でやってもうた

本日のMETRO(第32回)。

Wind farm mistakes ‘will lumber consumers with higher electricity bills for two decades’
(ペーパーのタイトルは「We pay for wind farm ‘blunders’」)

イギリスが洋上風力発電に170億ポンド(今のレートで、約2兆4457億円というとんでもない金額)も突っ込んだはいいが、その契約があまりにもゆるゆるで、どう考えても、投資先の風力発電会社が一方的に儲けて、そのツケを実際に電気を使う我々一般市民が向こう20年間に渡って負担させられることになりそうという話。

当初の想定では、2020年までにイギリス国内の電力の15パーセントを風力発電でまかなうというプランだったらしいのだが、ふたを開けたら、そのためには、設備投資にさらに80億ポンド(今のレートで、約1兆1511億円というこれまたとんでもない金額)が必要ということが判明したらしい。
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