カテゴリー : 健康・医療

キャサリン妃の第2子、シャーロット王女は赤毛?

今週のMETRO(第166回)。

今日ブログを更新しようとして、最近のアクセス履歴を見ると、なんだか先週末のアクセスが普段より上がっていることに気付いた。

で、何があったのかなと思ってチェックすると、キャサリン妃出産の記事「キャサリン妃退院、そしてロイヤル・ベイビーの名前決定」のアクセス数が上がっていた。

英国王室大好きな日本でも大きく取り上げられていると思うので、もうスルーしちゃおうかと考えていたのだが、なんかそういうのを見てしまうと、若干申し訳なく思えてきた*笑

なので、今更だが、一応、キャサリン妃の第2子、シャーロット王女の誕生について書こうと思う。

ただ、普通に書くのもあれなので、今回は若干違った視点から取り上げてみたい。
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NHSがついに一部利用者に対して有料化へ

本日のMETRO(第132回)。

今日は、NHS(イギリスの国営医療サービス)の話。

イギリスでは、イギリス国民だけでなく、留学生などイギリスに滞在する全ての人に対して、無料の医療サービスを提供している。

よって、事前に登録さえしておけば、何かあった際に、無料で診断を受けられる。(ただし、薬は有料)

しかし、最近、財政難に苦しむNHSでは、コスト削減のためスタッフが削減されたりしており、その影響で救急病院であっても2時間以上待たされたりと、カオス状態が続いている。

そんな中、一部利用者に対して、利用料金を徴収する方針が発表された。
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NHSがナース不足で海外からの人材採用に必死らしい

本日のMETRO(第126回)。

今日はNHS(イギリスの国営病院)における人材採用について。

このブログでも、何回かNHSのA&E(緊急病棟)やヘルプラインにおけるカオスぶりを記事として取り上げたが、現在、NHSにてナース不足が深刻化しているらしい。

そのため、NHSでは、海外にてリクルート活動を実施せざるを得ない状況になっているようだ。
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イギリスの市販離乳食と手料理の栄養分を比較した結果

本日のMETRO(第110回)。

Shop-bought baby food is ‘inferior to home-made’

(ペーパーのタイトルは「Home-made ‘is best when it comes to feeding baby’」)

昨日、BMJ(British Medical Journal)というイギリス医師会雑誌において、イギリスで市販されている離乳食(weaning foods)の栄養価についての論文が発表された。

具体的には、BMJの中のArchives Of Disease In Childhoodで発表された「Nutritional content of infant commercial weaning foods in the UK」という論文である。
(一応サイト行けば、概要は読めるが、全部読むには会員登録が必要なようだ)

そして、この調査結果が、ただ今絶賛ベイビーブーム中のイギリスにおいては気になる内容となっている。
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イギリスで手術を受けるなら月曜日?

本日のMETRO(第85回)。

Why a Friday in August is the worst day to have an op
(ペーパーのタイトルは「Why a Friday in August is the worst day to have an op」)

最近、イギリス医師会雑誌(BMJ: British Medical Journal)にて発表された以下の論文によると、2008年から2011年の間、イングランド(”イギリス”ではない)のNHSの病院(ここに行けば、薬代以外は基本タダ(厳密にいうと違うけど))で実施された手術後の死亡率(30日以内)が、その手術実施曜日によって、変化が見られるという記事。

BMJ: Day of week of procedure and 30 day mortality for elective surgery: retrospective analysis of hospital episode statistics

記事によると、最も死亡率が少ないのが月曜日で、それから週末に向かうにしたがって、どんどん死亡率が上がっていき、最も最悪なのが、週末。

月曜日と比べると、および1.8倍も死亡率が高いらしく、許容できないレベルの差だということだ。

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NHSのヘルプラインがカオス状態に

本日のMETRO(第67回)。

NHS phone system 111 ‘is a chaotic mess’
(ペーパーのタイトルは「NHS phone system‘is a chaotic mess’」)

今日は一面記事。NHSのヘルプラインがアホな電話にまともに対応して、本来対応すべきまともな電話に対応できず、カオス状態になっているらしい。

このNHSの「111」ヘルプライン、基本的には緊急用の「999」にかけるほど深刻ではないが、医療アドバイスを求めたい時に利用することを目的としたサービスだが、システムで、あるキーワードでフィルタリングして、そのキーワードが含まれる場合、救急車の緊急出動が要請される仕組みになっているようだ。

ところが、実際のところ、このフィルタリングがうまく機能しておらず、例えば、16歳が電話をかけてきて、生理についての相談をしたところ、「血」という言葉が含まれていたので、救急車が手配されたとか、ブライトンでは救急車が行った先には、下痢した猫が待っていたとか、終いには足の巻き爪(食い込んだ爪)を訴えてくる人とか。。。

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アルコールの最低価格義務付けを巡る賛否両論

本日のMETRO(第52回)。

Ed Miliband mocks David Cameron over alcohol pricing: ‘Is there anything the prime minister can organise in a brewery?’
(ペーパーのタイトルは「Cabinet split ‘dooms alcohol pricing plan’」)

以前から話に上がっているアルコールの最低価格を定めるという案に対して、議会が割れており、撤回されるのでは?という憶測が飛び交っているという記事。

そもそも、なぜアルコールの最低価格を定めようとしているかというと、スーパーやオフ・ライセンス(酒は売ってるけど、パブと違って店内で飲めない=資格がない、という意味で、所謂コンビニみたいな店)で格安で売られているお酒のせいで、飲む量が増え、そのせいで人々の健康に害を与え、さらには、飲酒が原因の患者などが増えてNHS(病院)のリソースを圧迫している≒コスト増、ということで、その根本原因を断ってしまえということらしい。

専門家の分析結果によると、1ユニットあたり、45ペンスの最低価格を導入することによって、全体で4.3%飲酒量を低減させることができ、10年で2千人もの命を救える可能性があるとのこと。

ただ、この「1ユニットあたり45ペンスの最低価格」と言われても、それが何を意味するのかよく分からない、というか、1ユニットという単位そのものが我々日本人にとってはぴんとこないと思う。
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イギリスが世界の不健康ランキングの最下位争いを繰り広げている模様

本日のMETRO(第48回)。

Drink and drug abuse pushes Britain down world death table
(ペーパーのタイトルは「Britain slips down world death table」)

2010年に実施されたGlobal Burden of Diseaseという世界的な医療に関する調査の結果、イギリス国民の健康状態は他の先進国に比べ、あまり良くないことが分かったというニュース。

記事によると、死亡率に関して、西欧諸国のうち19の裕福国の中で、1990年は10位だったのに、2010年は14位に落ちてしまったらしい。

その下には、フィンランド、ベルギー、ポルトガル、デンマーク、アメリカしかいないということだ。

アメリカは、まぁそうだろうなという感じだが、フィンランドやデンマークなど、長生きしてそうな国がイギリスより下というのはちょっと意外。
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イギリス人の半分は飲み過ぎらしいという当たり前な調査結果が明らかに

本日のMETRO(第46回)。

One in two Britons may be a secret binge-drinker
(ペーパーのタイトルは「A nation of secret boozers」)

一般家庭を対象にしたGeneral LiFestyle survey(GLF)、および Health Survey for England(HSE)の2008年の調査結果と、実際のアルコールの販売量を突き合わせたところ、実際の販売量が、調査で回答された飲酒量の2倍となっているというレポートが発表されたという記事。

実際の販売量が、調査で回答された飲酒量の2倍ということは、つまり、皆、調査では、実際の飲酒量より控えめに答えているということになる。

皆、罪悪感を感じているのだろうか*笑
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救急病棟なのに、4時間以上待たされるってどうよ?

本日(と言いつつ、バレンタインデーだったので家で飲んだくれて書けなかったのと、次の日も飲んで眠くなったので二日遅れ)のMETRO(第37回)。

Emergency queues hit 10-year high with over 230000 patients waiting more than four hours to be seen
(ペーパーのタイトルは「Emergency queues hit 10-year high」)

イギリスでは、A & E(Accident and Emergency)と呼ばれる救急病棟で、ここ10年で待ち時間が最長となっており、問題になっているというニュース。
記事によると、2012年後半3ヶ月で、23万人以上の患者が4時間以上待たされるという事態になっているらしい。

で、これは人事ではなく、初耳でもなく、小さい子供を持つ自分にとっては、既に何度も経験済みのことであったりするので、「まぁ、そうだよね」という感じである。

イギリスの医療システムは、基本的に無料(と言いつつ、毎月NI(National Insurance)としてガッツリ収入から持って行かれるので厳密にいうとタダではないのだが)なのだが、まずGPと呼ばれる地域の街医者的なところで第一次診察を受けて、それで検査とか専門的な診断が必要になった場合に、大きな病院に紹介され、そこへ行くことになっている。
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