救急病棟なのに、4時間以上待たされるってどうよ?

本日(と言いつつ、バレンタインデーだったので家で飲んだくれて書けなかったのと、次の日も飲んで眠くなったので二日遅れ)のMETRO(第37回)。

Emergency queues hit 10-year high with over 230000 patients waiting more than four hours to be seen
(ペーパーのタイトルは「Emergency queues hit 10-year high」)

イギリスでは、A & E(Accident and Emergency)と呼ばれる救急病棟で、ここ10年で待ち時間が最長となっており、問題になっているというニュース。
記事によると、2012年後半3ヶ月で、23万人以上の患者が4時間以上待たされるという事態になっているらしい。

で、これは人事ではなく、初耳でもなく、小さい子供を持つ自分にとっては、既に何度も経験済みのことであったりするので、「まぁ、そうだよね」という感じである。

イギリスの医療システムは、基本的に無料(と言いつつ、毎月NI(National Insurance)としてガッツリ収入から持って行かれるので厳密にいうとタダではないのだが)なのだが、まずGPと呼ばれる地域の街医者的なところで第一次診察を受けて、それで検査とか専門的な診断が必要になった場合に、大きな病院に紹介され、そこへ行くことになっている。

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で、まず、このGPの予約が取れない。
(特に今期はインフルエンザの大流行で、大変なことになっているらしい)

特に風邪が大流行する冬などは、予約のために電話しても、「じゃあ、3日後に来てください」とか平気で言われる。

もちろん、症状をヒアリングして、やばそうな場合は、GPすっ飛ばして、A & Eに行けとアドバイスされるのだが、そのA & Eに行くと、また同じような患者がわんさか待っているので、結局、4時間も5時間も待たされることになる。

当然ながら、症状によって優先度が判断され、ほんとにやばい時はガツンと割り込みできるのだが、そうでもない中途半端な病状の場合、救急と言いつつも後回しにされ、ひたすら待合室で待機するハメになる。

そして、子供が小さいと、こういう事態が割りと頻繁に(年に数回レベルで)起こるので、結構辛い。

昨今の経済の悪化に伴う緊縮財政の影響で、NHS(National Health Service)の予算もカットされ、人員削減を余儀なくされているのだが、今回の問題の背景には、この影響も間違いなくあるはず。

まぁ、でも、よく見てると、結構ちんたらやってるし、まだまだ改善の余地はあると思うのだが。

Listening to “Lumineers” by The Lumineers
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