イギリスでマイホーム購入資金を貯めるのになんぼかかんねんという話

本日のMETRO(第68回)。

Trapped in the nest: House prices force young to be carers
(ペーパーのタイトルは「Trapped in the nest」)

今日は一面記事。

20歳から34歳の若い世代の人たちが、イギリスの記録的な不動産価格の高騰のせいで、家が買えなくて、買えるくらいのお金が貯まる頃には、両親の介護の必要が出てきて、結局家を諦めざるを得ないという状況になっているという話。
現在イギリスでは、最高3百万人もの若い世代の人たちが貯金のため、親と共に住んでいるらしく、デポジット(頭金)が払えるくらいの貯金が貯まるまでに、イギリス国内の平均で、だいたい10年、ロンドンに至っては、24年もかかるとのこと。

それで、しこしこお金を貯めているうちに、5人に1人の人が、親の介護をすることになるらしい。

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その結果、親の介護のために、マイホームもそうだが、最終的には、自分のキャリア自体も諦める人たちがたくさんいるという調査結果が出ている模様。

イギリスのある地域では、65歳以上の人のうち、3分の2以上の人々が、認知症、心臓病や糖尿病など長期に渡る介護が必要な病気にかかるという。

マイホーム思考がかなり強いイギリス人にとっては、かなり辛い事実である。
ちなみに、今のイギリスの平均不動産価格が、約244.7Kポンドで今のレート(146円後半)でいうと、だいたい3,600万円くらい

ただ、上のデポジット分の必要貯金年数の比率で言うと、ロンドンでは、その2.4倍なので、単純計算でだいたい8,640万円くらい

無理*笑
そういえば、うちの近所にも割りとでかい家が並んでいる通りがあるのだが、この前そのうちの1軒が売りに出されてて、たまたま値段をWebで見たら、2,000Kポンド(今のレートで日本円で3億弱)越えてたらしい。。

んでもって、うちの目の前の通りにある、そこそこの家で、だいたい700から800K(日本円でだいたい1億から1億2千万弱)。

何度も言うが、無理*笑

やっぱり、家買うなら、もっと郊外に出ないとなぁ。。

別に直近で家を購入する気はないのだが、イギリスの場合、日本と違って、家の価値はそれほど下がらないというか、内装に手を入れることによって、価値が上がることも結構あるので(日本で言うBefore After的なTV番組がたくさんある)、長期的なスパンでは、ありかなぁという気持ちはある。
(いつまでイギリスにいるか分からんが・・)
ちなみに、イギリスでなぜ家の価値が下がらないかというと、基本的にレンガ造りの家が多く、長持ちするため、古い家が逆に手入れされて、骨董品のように価値が上がっていくのである。

そのため、イギリス人のマイホームに対する情熱は並々ならぬものがあり、まずは家!という人が多い。

対照的に、日本ではほとんどが木造であるため、長持ちせず、すぐに家の価値が下がり、30年くらいで建て替えというのが相場なので、全く買おうという気は起こらない。
と、まぁ、色々書いたけど、その前に、肝心のお金が全く貯まってないというのが我が家の一番の問題である。

Listening to “Tales from Terra Firma” by Stornoway
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