イギリスで手術を受けるなら月曜日?

本日のMETRO(第85回)。

Why a Friday in August is the worst day to have an op
(ペーパーのタイトルは「Why a Friday in August is the worst day to have an op」)

最近、イギリス医師会雑誌(BMJ: British Medical Journal)にて発表された以下の論文によると、2008年から2011年の間、イングランド(”イギリス”ではない)のNHSの病院(ここに行けば、薬代以外は基本タダ(厳密にいうと違うけど))で実施された手術後の死亡率(30日以内)が、その手術実施曜日によって、変化が見られるという記事。

BMJ: Day of week of procedure and 30 day mortality for elective surgery: retrospective analysis of hospital episode statistics

記事によると、最も死亡率が少ないのが月曜日で、それから週末に向かうにしたがって、どんどん死亡率が上がっていき、最も最悪なのが、週末。

月曜日と比べると、および1.8倍も死亡率が高いらしく、許容できないレベルの差だということだ。

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ちなみに、平日では、週末に近い、金曜日が最も高く、月曜日に比べ、およそ1.4倍。

上の論文にあるグラフの推移を見ると、よく分かるが、明らかに週末に向けて、死亡率が増加している。

それで、理由としては、週末の方が動けるスタッフが少なく、ケアのレベルが下がるために、このような差が出ている可能性があると書かれている。

今、NHSの救急病院の待ち時間の長さなども批判にさらされているが、確かにそういう慢性的な人不足の状態で、さらに週末に緊急オペなんかやって、その後のケアが十分に行われているかというと、正直疑問を持たざるを得ない。

まぁ、でも、手術日を選んでいたら(というか、選べないんだけど)、今度は3か月後とかなってしまいそうで、そっちはそっちで別の問題がある。

というか、基本、金曜日と指定されたら(だいたい後日レターで案内が来る)、金曜日に行くしかなく、選択の余地はない。

なので、あとはどのぐらい交渉する(ゴネる)か次第なのかもしれない。

会社の人で、色々ひどい目にあっている人がいるのだが、その話を聞いていると、イギリスで大病はしたくないなぁと思う。

やはり、健康が一番ですな。。
(ベタな締めですんまそん)

Listening to “Coming Out of the Fog” by Arbouretum
B009LFQAX6

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