イギリスの市販離乳食と手料理の栄養分を比較した結果

本日のMETRO(第110回)。

Shop-bought baby food is ‘inferior to home-made’

(ペーパーのタイトルは「Home-made ‘is best when it comes to feeding baby’」)

昨日、BMJ(British Medical Journal)というイギリス医師会雑誌において、イギリスで市販されている離乳食(weaning foods)の栄養価についての論文が発表された。

具体的には、BMJの中のArchives Of Disease In Childhoodで発表された「Nutritional content of infant commercial weaning foods in the UK」という論文である。
(一応サイト行けば、概要は読めるが、全部読むには会員登録が必要なようだ)

そして、この調査結果が、ただ今絶賛ベイビーブーム中のイギリスにおいては気になる内容となっている。

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記事によると、グラスゴー大学の研究チームがイギリスで市販されている主な離乳食商品を調査し、含まれている成分についての分析を行ったらしい。

その結果、市販の離乳食は、家で作る手料理に比べて、エネルギー、たんぱく質が、だいたい半分の量で、多くの糖分を含んでいることが判明したということだ。

つまり、同量のエネルギー、たんぱく質を摂取しようと思ったら、手料理に比べて、倍の量を食べないといけないということである。

商品を売る側としては、甘くして子供が口にしやすくしておいて、かつすぐにまたエネルギー補給が必要になるように薄めに作ってしまえば、より多くの数がさばけるので、都合がいいのかもしれない。

なるほど。

さらに、他の栄養素についても手料理に比べて少ないらしく、また粉ミルクの方が市販の離乳食よりエネルギーを含んでいるとのこと。

また、調査チームは、多くの市販の離乳食は、赤ちゃんに多くの栄養分を与えたり、色々な味や触感を経験させるような目的では作られていないとコメントしている。

まぁ、分からなくはない。
我が家の子供達は、さすがにもう離乳食は卒業したが、Ella’s Kitchenにはかなりお世話になった。

上の記事の写真の真ん中あたりに写っているが、チューブのような入れ物に入ったペースト状の食べ物(というか飲み物)で、自分からすれば、こんなんうまいか?という味、そしてペーストなので触感も何もない。

ただ、これが種類が豊富で、色んな野菜とフルーツがミックスされているので、栄養は取れるし、フルーツの甘さのおかげで、子供達のウケはいいのである。
(下のRayはあまり好きじゃなかったみたいだけど)

親としても、慣れてくると子供が勝手にちゅーちゅーと飲んでくれるので、出先の食事としてはあげるのが楽で、かなり重宝するのである。
特におなかへって機嫌が悪くなって号泣されたときなどは、印籠のようにこれをさっと出すと、ぱっと泣き止み、静かになるので、もうほんと「神」のような存在と言っても過言ではない。

そんなわけで、テスコとかで安売りしてたりすると、大量に大人買いして、かなりストックしておいた。
(これがまた結構値が張る)

なので、もし離乳食の時期に上の記事を読んだとしても、恐らく「じゃあ、もう買うのやめよう」ということにならなかったのではないかと思う。

もちろん、家ではなるべく自家製の離乳食をあげる努力はした方がいいと思うが、出先では仕方ない。

フェスに行く時なんかも、3食分×宿泊分持って行ったりしていたので、金はかかるは、かさばるはで大変だったのだが、仕方ない。

一応オーガニックだし、別に変なもん入っているってわけじゃないし、節度を持ってあげれば、特に問題ないはず。

ママさん、そんなにがんばらなくてもいいっすよ。
と、なぜかお世話になったElla’s Kitchen側に立ったコメントをしてしまったが、今回調査対象に選ばれた商品の各メーカーは、当然だが、この論文に対して早々に反論しているようだ。
ちなみに、今回対象となっているメーカーをざっと並べると、Cow & Gate、Heinz、Boots、Hipp Organic、Ella’s Kitchen、Organixなどで、ベイビーフード界の重鎮とも言うべき面子が勢揃いである。
(イギリスのスーパーのベイビーフード・コーナーに行けば必ず目にするメーカーがほとんど)

どうでもいいが、今回比較対象となった手料理のメニューは以下のような感じ。

  • チキンのシチューとご飯、ホワイトソース
  • マッシュ・ポテト、バター、チーズに粉ミルク
  • 煮込んだリンゴとカスタード
  • バナナ

うーん、微妙・・・
(すげーイギリスっぽいけど)

(本日のiTunes Festival出演アーティスト)
昨日のArctic Monkeys系列で、イギリスではかなりメジャーな存在になりつつある。オススメ。
Listening to “Jake Bugg” by Jake Bugg
B009B1UZ7C

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