イギリスの求人数は上り調子・・・だが?

早くも10月。今年も早いものであと3ヶ月。
というわけで、本日のMETRO(第123回)。

今日はイギリス経済に関する記事。

少し前に、イギリスに失業率が低下したという記事(「失業率は下がったようだが、果たしてイギリスの景気は回復しているのか?」参照)を書いたが、今度は求人数がここ4年間で最高値に達している模様。

とは言え、どうやら手放しで喜べない状況が続いているようである。

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Job vacancies on the rise but wages ‘aren’t going anywhere fast’

(ペーパーのタイトルは「Job vacancies rise but pay’s still stagnant」)

人材派遣会社のレポートによると、今年の求人数は上り調子のようで、1年で約25%上昇し、建設業界においてはなんと78%もアップした模様。

確かに、今(というか、ロンドン・オリンピック前からずっと)ロンドン市内のあちこちで、かなり大規模な建設現場を見かける。

恐らく、ドバイの石油王とか、中国の大富豪とかが買い漁ってるのだろうけど、本当に多い。

シティのあたりをぐるっとバスの2階に乗って眺めてみると、その様子がよく分かると思う。

ただ、今回の場合、建設業界以外でも、例えば小売業や製造業においても30%以上の上昇率らしく、9月の数字では、ほぼ全業界、そしてほぼイギリス全土で上昇が見られたようである。
で、一方、給与額を見てみると、2012年と同水準で、4年前に比べて、4%低い状況が続いているようである。

イギリスの労働組合会議(Trades Union Congress、TUC)の書記長であるフランシス・オグレイディ(Frances O’Grady)の話では、新規求人のほとんどは、時給8ポンドの仕事だったようである。

彼女によると、イギリスにおける失業中の人の数は、いまだに求人数より約5倍上回っているらしい。
(「outnumber A by B to one」で、「AよりB倍上回る」という意味)
こうなってくると、結局、イギリス経済どうなの?という感じなのだが、まだインフレには追いついてないかなぁというのが正直なところ。

だって、数年前と比べて、ランチ代、大分上がったもんなぁ。。
(前は5ポンド以下で結構買えてた気がするけど、最近は5ポンド以上がほとんど)

と、最後は生活感あふれまくりだが、まぁ、そんな感じで、ウハウハには程遠いですな、イギリス。

Listening to “Gimme Some” by Peter Bjorn & John
B004L5D5JI

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