イギリスの職場で病欠の数が減っている理由
本日のMETRO(第106回)。
Brits ‘less likely to pull a sickie than other European workers’
(ペーパーのタイトルは「We’ll struggle to work sick… unlike French」)
今日は仕事に関する話。
一時期、イギリスの職場における病欠の数が多いということが問題視されていたのだが、Wolverhampton大学の調査結果によると、ドイツやフランスに比べて、半分以下にまで減っていることが判明した模様。
調査結果によると、病欠率が高い会社の割合が2004年、17%だったのが、2009年には10%以下にまで減っている模様。
この背景にあるのは、リーマンショック以降、イギリスが不景気になってしまったことが関係している。
不景気になると、当然会社としてはリストラが必要となってくる。
その場合、パフォーマンスの悪い人材が真っ先にそのターゲットになる。
結果、ジョブ・セキュリティが低下、つまり、いつ首になるか分からないような状況になり、従業員としてはなるべく病欠しないようにしようという心理状況になる。
一方、イギリスに比べて、ドイツやフランスがなぜ病欠率が高いかというと、従業員が守られており、例え病欠になったとしても、その間の保障がきっちりしているというのがあるようだ。
そうなると、たいしたことない病気でも、「すんません、今日、ちょっと調子悪いんで・・」と休む人が多くなってくる。
個人的には、そういうイギリスも従業員はかなり守られており、会社側はそれを理由に理不尽なことはできないようになっている。
そして、会社側がへたなことをすると、訴えられてしまい、基本的には会社側が負けてしまうので、その辺りはかなり慎重な取り扱いが必要となる。
自分も現在一応マネージャとして働いているので、色んな問題に直面したりするのだが、日本とかなり違うなぁと感じることがままある。
(日本で管理職やったことないけど)
ただ、そこをうまく突いてくる人もいるわけで、この辺り、なかなか難しいところではあるのだが、それでも、総合的に見ると、やはりこちらの方が健全なのかなと思う。
ちなみに、記事では、フレンドリーでサポーティブな環境ほど病欠の数が減るという結果も出ているようで、結局、職場の雰囲気、環境がモチベーションに大きく影響しているんだと思う。
やっぱ環境って大事だよな。(しみじみ)
Listening to “Kveikur” by Sigur Ros
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