Gaby、日本語学校へ入学する

以前、「Gabyが日本語学校の面接を受ける」で日本語学校の面接を受けたということを書いたのだが、その続編。

実は、その面接から1週間後に無事、合格通知が届いていた。

で、この土曜日に、入学式があり、正直、あまりそういうイベント事は好きじゃないのと、日本人コミュニティどっぷりな空間に足を運ぶのは嫌だったので、気乗りはしなかったのだが、相方に、とりあえず入学式は来いと言われ、仕方なく参加してきた。。

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で、入学式のプログラムを見てみると、例によって、校長の式辞だの、来賓の祝辞だのと、お決まりのイベントが盛りだくさん。

この時点で若干ゲンナリしていたのだが、一応娘の入学式なので、とりあえず行くことにした。
(ちなみに、現地校では入学式なんてものは存在しないので、すごい気が楽)

今通っている現地校(徒歩5分)と違い、車で30分くらいかかる距離なので、早めに出ないといけないのだが、例によって朝からドタバタし、結局開始5分前に到着し、ダッシュで教室に向かい、Gabyを置いてくる。

そして、自分たちは、体育館的なところの2階にある保護者席へ。

会場には、イギリスと日本の国旗に挟まれ、学校の旗が掲げられている。

で、ステージには、「に・ゅ・う・が・く・お・め・で・と・う」の文字が一文字ずつ星形の紙に飾られて貼り付けてある。

なんとも日本的な飾り付けで、懐かしい。
それからほどなくして、在校生が担任の先生に引率されて入ってきて、順番に座っていく。

そして、最後に、今回の主役である新入生が入場。

Gabyは、3クラスのうち、一番最後のクラスで、その中でも最後に入ってきた。
そして、入学式が始まる。

式の最中、「新入生、起立!」の後に、その日本語が何を意味するのか分からない新入生のために「1年生は立ちましょう」と補足アナウンスが入るのがおもろい(しかも、「立ってください」ではなく、なぜか促す系*笑)。

そして、「姿勢を正して、礼!」、「新入生、着席!」(そして、「1年生は座りましょう」の補足アナウンス)。
で、この「起立」、「礼」、「着席」が、実に10回以上、人が出てくる度に行われたのだが、あぁ、なんとも日本的だなと思ったのと同時に、すごく奇妙に思えた。

実際、新入生の子供たちはこれをやらされることにどう感じていたのであろうか。
(保護者席の小さい子供が3回めくらいで「またぁ~?」と言っていたが、全く「ごもっとも」という感じである*笑)

というのも、日本にずっといたら、これに違和感を覚えることもなく、さっと流せる自信があるのだが、こんなこと、イギリスでは絶対にやらないし、そもそも、校長だの来賓だのが入れ替わり立ち代わり、もっともらしい、説教臭い祝辞を偉そうに語ることはない。
それで、今回、しゃべる人皆が、「皆さんは、平日は現地の学校で勉強して、さらに土曜日にここで勉強して、大変だろうとは思いますが」ということを言っていたのだが、聞いていて、「そんなこと言うなよ」と内心思っていた。

そんなの大変なの分かってるし、さらに大変だと思ってるのは大半が大人であって、子供たち、特に新入生はそんなこと考えて(気付いて)もないと思う。

それを最初から、「大変だとは思いますが」とか言ってしまったら、聞いている新入生は「あぁ、大変なんだ」と思ってしまうではないかと。それって、単なる刷り込んでるだけじゃないかと。

Gabyなんか、むしろ楽しみにしてるのに、そんなこと言ってくれるなと思いながら聞いていた。

さらに、皆口揃えて、「(大変だとは思いますが)頑張ってください」というのだが、自分にとって「頑張れ」というのは、すごく無責任な言葉で、どうでもいい人に言う言葉だと思っているので、あぁ、心こもってねぇなぁと思いながら聞いていた。

まぁ、来賓の祝辞なんて、そんなもんなんだろうけど。
・・・と、なんだか、日本の入学式に対してネガティブ・キャンペーン張ってるみたいなのでこの辺で終わりにしておく*笑

入学式の後、早速教室に移り、最初の授業があり、親も教室内に入り、その風景を見学できたのだが、やはり教室も日本的ですごく懐かしくなった。

よく見ると、結構な子供がランドセルを持っている。

きっと日本のおじいちゃん・おばあちゃんから買ってもらったのだろう。
(自分も相方もそんなのいらねーという考えなので、Gabyは普通にリュックサックを持っていったのだが、鉛筆などはちゃんと日本から送ってもらった)
ちなみに、今年の新入生はおよそ50人。

その半分以上はハーフ(なので美男・美女が多い)で、さらに女の子の割合が多い(だいたいクラスに男の子5,6人に、女の子12,3人)。

それが、学年が上がる毎に、帰国者や脱落者が増えてきて、高学年になるとその半分くらいに、中学生になると、1学年につき10人程度になってしまうらしい。
Gabyがいつまでこの学校に通うのかは分からないけれど、日本人としては、やはりきれいな日本語を喋って欲しいし、読み書きできるようになって欲しいので、なんとか本人のモチベーションを維持しつつ、サポートしていってあげたいなと思う。
(既に大分しゃべる日本語が、所謂 “外国人がしゃべる” 日本語になりつつあるけど*笑)

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