電話でスペルを説明する時にどういう単語を使う?
(注: この記事は2013年8月に旧ブログから移植した記事です)
最近、というかワーク・エクスペリエンスを初めてから、やたらと電話の会話が耳に入ってくる。
(基本的にサポート業務なので)
で、その時にスペルの説明(“A” for(またはas in) “Apple”みたいに)をしているらしき会話が結構聞こえてくるのだが、人によって、さらにその時によって使う単語が違うんだなぁと思っていた。
以前、自分も試しに電話で同じようにスペル説明をしたことがあったのだが、選んだ単語がまずかったのか、余計に誤解を招いたり・・・
こうなると何か基本となる単語セットが知りたい。
というわけで、軽くネットで調べてみたところ、以下のサイトにぶち当たった。
NATOフォネティックコード(英:NATO phonetic alphabet)
これが何かと言うと、無線通話などで国際的に使われる各アルファベットをあらわす単語のセットで、元は海軍で使われていたらしいが、今では一般的に使われているようである。
具体的には以下のような感じ。
(Western Union Phonetic Alphabetバージョンというのもあったので、ついでに並べてみた)
NATO Phonetic Alphabet | Western Union Phonetic Alphabet | |
A | Alpha | Adams |
B | Bravo | Boston |
C | Charlie | Chicago |
D | Delta | Denver |
E | Echo | Easy |
F | Foxtrot | Frank |
G | Golf | George |
H | Hotel | Henry |
I | India | Ida |
J | Juliet | John |
K | Kilo | King |
L | Lima | Lincoln |
M | Mike | Mary |
N | November | New York |
O | Oscar | Ocean |
P | Papa | Peter |
Q | Quebec | Queen |
R | Romeo | Roger |
S | Sierra | Sugar |
T | Tango | Thomas |
U | Uniform | Union |
V | Victor | Victor |
W | Whiskey | William |
X | X-ray | X-ray |
Y | Yankee | Young |
Z | Zulu | Zero |
確か、同僚のインド人は「B for Bravo」って言ってたな。
インド人がいくら陽気だからって「ブラボー」てあんた、、と思ってたけど、NATOのリストにあるちゃんとした単語だったのか。。すんまそん。。
しかし、あまり馴染みのない単語も混じってるし、これは使いこなせそうもない。。
(Western Union Phonetic Alphabetの方は割と分かりやすいけど)
もっと違うパターンはないかなぁと思って調べていると、下のサイトにぶちあたった。
Phonetic alphabets (Alpha Bravo Charlie Delta) (1997/5/1)
上記のサイトには、これでもかというぐらい、いろんな種類の単語セットが列挙されている。
例えば・・・
‘Telecom B’:
Alfred Benjamin Charles David Edward Frederick George Harry
Isaac Jack King London Mary Nellie Oliver Peter Queen Robert
Samuel Tommy Uncle Victor William Xray Yellow Zebra
とか、
‘British A’:
Amsterdam Baltimore Casablanca Denmark Edison Florida
Gallipoli Havana Italia Jerusalem Kilogramme Liverpool
Madagascar New_York Oslo Paris Quebec Roma Santiago Tripoli
Uppsala Valencia Washington Xantippe Yokohama Zurich
とか。
なんと、上の「British A」では、「Y」の説明に「Yokohama」が使われているではないか。なぜに横浜??という感じだが、横浜市民の皆さんには吉報だろう。
他にも、都市名シリーズがいくつかあった。
Malayan telephone directory 1964:
Australia Bombay China Denmark England Fiji Ghana Hongkong
India Japan Kedah London Malacca Norway Osaka Penang
Queensland Russia Singapore Turkey Uganda Victoria Wales
X’Ray Yokohama Zanzibar
Alternative phonetics sometimes used unofficially in amateur
radio:
America Boston Canada Denmark England France Germany
Honolulu Japan Kilowatt London Mexico Norway Ontario/Ocean
Pacific Radio Santiago/Spain Tokyo United Victoria
Washington Yokohama Zanzibar
上記のいずれにもやはり「Yokohama」が使われており、横浜、大人気の模様。
「Y」が頭にくる都市があまりないため、かなり重宝されているようである。
横浜の他にも「Japan」、「Osaka」、「Tokyo」と日本勢優勢だ。どうでもいいが。。
ちなみに、上記サイトでは、英語以外にもフランス語やドイツ語など他の言語のものまで網羅されている。
さすがに日本語はなかったのだが、ネットで調べると、なんと日本語版フォネティックコードを発見。
Japanese phonetic alphabet
上記サイトでは、各平仮名に対応する単語の一欄が掲載されているのだが、「尾張のヲ」と言われても分からないような気がする。
あと、「るすいのル」と言われても、「え?」と聞き直してしまいそうな気がする。
さらに、「おしまいのン」は確かにそうなのだが、説明として若干反則のような気がする。
(まぁ、「ん」が頭にくる単語がないから仕方ないのだろうが・・)
興味本位で調べたはいいが、結局自分が使うべき単語セットをどれにすべきか結論が出ないまま、終いには日本語の単語セットに行き着いてしまった。
何をやってんだ自分・・
とりあえず、上記のリストの中から、適当に簡単そうなのをピックアップして使うとしよう。
(何か他にすごく簡単で分かりやすい単語セットがあったら教えてください)
Listening to “cure jazz” by UA×菊地成孔
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