ナポレオンとヴェルサイユ展

(注: この記事は2016年2月に旧ブログ「Dance Dance Dance – イギリス生活奮闘記 -」から移植した記事です)
ベルサイユのばら」で予告した通り、ナポレオンとヴェルサイユ展に行ってきた。
(というか、連れて行かされた)

目的は、ナポレオンというより、ベルサイユのばらの世界である。

一緒に行った、相方の友人guccyによると、マリー・アントワネットの実物写真はめちゃくちゃ美人という話で、フランスを狂わせた絶世の美女の顔を拝めるということだけでも期待大である。

会場に入ると、土曜日だからか、やたら混んでいる。

以前に行った、ジブリ美術館に勝るとも劣らない混み具合である。
(ただし、年齢層は全く異なるが・・)

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入り口から順に年代を追って、その当時の絵やら実際の装飾品やらが展示されている。

が、しかしここで問題が。

なんと、初っ端からルイ16世の断頭台のシーンの絵が展示されているではないか。

マリー・アントワネットに至っては、最晩年の年老いて、白髪になった絵が1枚だけ。。。

それからは延々とナポレオンの時代が続き、セントヘレナ島でナポレオンが死んで、棺がフランスへ戻されたところで終わり。

ナポレオンとヴェルサイユ展」というより、「ナポレオン展」である。
ようするに、「ベルサイユのばら」の5巻(最終巻)からスタートしたようなものである。

やられた・・・

ただ、自分的には、まぁこんなもんかという感じだったが、「ベルサイユのばら」の大ファンであるguccyと相方は、意気消沈。

初っ端から半分興味を失っている。

さらに追い討ちをかけるように、ナポレオンは、ベルサイユのばらで描かれている時代と違って、質素な生活を好んだため、展示されている装飾品や部屋の様子等も、ゴージャス感はなく、極めて地味である。

入る前は興奮気味だった二人の反応が、「へ~」とか「ふ~ん」という風に・・・
その中でも少し興味をひいたものを書いておく。
VENI VIDI VICI
アウステルリッツの戦いの様子が描かれた花瓶に「VENI VIDI VICI」と書かれていた。

これは、ユリウス・カエサル(英語読みだと、ジュリアス・シーザー。シェイクスピアの戯曲にも出てくる)の有名な戦勝報告で、「来た、見た、勝った」という意味である。

尚、喜多商店という関西の電気屋のCMでは、「来た(喜多とかけている)、見た、買った(買うた)」と、このセリフをもじっている。
(注:オリジナルの記事はリンクが張ってあったのだが、移行時にチェックしたところ、リンク切れになっており、意味不明かもしれないが、そういうCMがあったと想像して頂ければ。。)

CMはコテコテだが、元ネタに関してはなかなかのセンスである。

マリー・ルイーズ
ナポレオンの2番目(つまりバツイチ)の嫁さんは、オーストリアのハプスブルク家から迎えられた皇妃である。
ハプスブルク家と言えば、マリー・アントワネット

実は、このマリー・ルイーズはアントワネットの姪なのである。

皮肉なことに、以前にアントワネットが使っていたヴェルサイユ宮殿内にある宮殿(名前忘れた)にマリー・ルイーズも住んだそうだ。

というか、アントワネットを断頭台に上げておきながら、その家から嫁をもらうというナポレオン(が決めたのかどうか知らないけど)の神経が理解できん

ナポレオン
ナポレオンというと有名な白馬(実際はラバ)に乗ってる絵画(アルプス越えのナポレオン)のような、いかにも英雄というイメージがあるが、実際は背もちっちゃくて、顔もぼっちゃんみたいな、お世辞にもかっこいいとは言えない人物だったようだ。

アルプス越えのナポレオン
相方の会社の先輩曰く、「絵なんて実物より2,3割り増しで良く描くんだから、それであの程度なら、実際はそうとう不細工ってことよ」とのこと。

うーむ、説得力あるな・・・

ちなみに、上記の「アルプス越えのナポレオン」の絵を見て、以前ドイツへ行った際に、ナポレオンの代わりにサラリーマンが白馬に跨ってる広告が張ってあったのを思い出した。
(なんの広告か良く分からないけど)

サラリーマン・ナポレオン
結局1時間半くらいかけて全部を見たが、ナポレオンについて予備知識がほとんどなかったため、消化不良という感も否めない。

これは留学中に、一度、本物のヴェルサイユ宮殿へ行って、リベンジするしかあるまい。
本日の英語の勉強。
飲んで帰ってきたのでなし


(移行にあたっての一言コメント)
後に、ちゃんと、本物のヴェルサイユ宮殿へ行って、リベンジを果たしたのだけど、その模様はまたその時のブログにて。
(大分、先の話だけど。。)

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