[必見] なぜイギリスのビザ申請/延長にTOEICとTOEFLが使えなくなったのか

既に日本でもニュースになっていると思うが、先日、イギリスのホームオフィスは今月初旬に切れたETS(TOEICおよびTOEFLのプロバイダ)との契約を更新しないという方針を発表した。

イギリスでビザを申請するためには、ホームオフィスが指定したプロバイダが提供する英語の試験の基準値以上のスコアの提出が求められる。

この発表は、つまり、イギリスのビザ申請(延長も含む)に、TOEICおよびTOEFLのスコアが使えなくなることを意味する。

そして、これは既に提出済みのビザ申請にも適用される見通しで、ETSが提供するスコアを利用している申請の審査は一時中断されているようだ。

これらの申請についての対応方針はまだ正式に発表されていないようだが、恐らく別の試験の再受験を求められることになりそうである。

では、どうしてこのような厳しい処分となってしまったのか?

それは、BBCが今年2月に放映された、とある調査結果が背景にある。

スポンサーリンク

BBC OneにPanoramaというドキュメンタリー番組があるのだが、今年2月に、TOEICの試験に潜入して、ある不正が行われている事実を調査した結果が放映された。

詳細は以下の記事を読むと分かるのだが、ロンドンのとある専門の会社を通して試験を申し込み、その時に通常の3倍の500ポンド(今のレートで8万6千円弱)を払うと、100%の合格保証がもらえるという。

Student visa system fraud exposed in BBC investigation

BBCは潜入捜査官を送り込み、実際の試験会場の様子を隠し撮りし、その驚愕の事実を暴いたのである。

その実際の様子が上記の記事から見れるので是非見て欲しいのだが、本当にびっくりな内容である。
まず、指定された会場へ行くと、そこには代わりにスピーキングとライティングテストをやってくれる人がいて、本当の受験者は最後に写真を撮るまで、ただ待機しているだけなのである。

いわゆる替え玉受験というやつである。

その1週間後、今度は選択試験があるのだが、そこではなんと試験官が全ての回答を読み上げ、受験者はただその言われた答えをマーキングしていくだけなのである。

具体的には、はい、1番、A(lpha)、2番、A(lpha)、3番、B(eta)、皆ちゃんとついてきてる?、という具合である。

なので、2時間かかる試験が、7分程度で終了するらしい。。。
その数日後、試験を申し込んだ会社に行くと、基本的に満点のスコアをゲットできるのである。

ちなみに、この会社、銀行明細(働けなくてもある程度食っていけるだけの残高を証明する必要がある)の捏造もやっているようだ。

上の記事で紹介されている手口は、インドにいる同姓同名の人で必要資金を銀行口座に持っている人の情報を使うというもの。

マジか。。
基本的に日本でこういうことをしている人はいないと思うので、TOEICに馴染みのある日本人にとっては、今回の処遇は本当にとばっちりもいいところである。

ただ、今回の不正が、政府が認可した正式な試験会場で行われたとあっては、政府もそれなりの対応をせざるを得ない。
尚、ホームオフィスからは、まだ正式なアップデート版の公認テストのリストは公開されていないようだが、リストは以下で参照可能である。
(この記事を書いている現在は、まだTOEICとTOEFLの情報が入っている)

Immigration Rules appendix O: approved English language tests

以下の記事によると、とりあえず、学生で申請中の人(特に延長で、期限が迫っている人)はStudent Adviserに即刻連絡を取ることを勧めている。

TOEIC and TOEFL tests suspended (by UK Council for International Student Affairs)

Student advice line

また、ホームオフィスの対応方針の発表を待つより、とっとと別の試験を受験して申請しなおした方が早いとも書いてあるので、該当する方はご検討を。

Listening to “Lion’s Roar” by First Aid Kit
B0062Y9DCY

スポンサーリンク

  1. コメントはまだありません。

  1. トラックバックはまだありません。

CAPTCHA