イギリス移住経験談(30代男性・渡英前編)
少し前に「[Q & A] イングランド移住を実現させるために、考えられる方法」という記事を書いたのですが、その記事にあるチェルシーファンの質問者さんの悩みを読んで、イギリス在住の私の知り合い(ブログきっかけ)のHさんから、自分の経験談も参考になるかもしれないと申し出がありました。
Hさんは、私の前のブログからの読者で、年齢も割りと近く、家族構成もほぼ同じで、現地就職とかなり境遇が似ているということで、以前一度お声がけ頂き、それから家族ぐるみでのお付き合いをさせて頂いています。
(と言っても、まだ会ったのは数回ですが)
それで、せっかくなので是非!とお願いしたところ、先日、ありがたいことに、かなりの超大作が送られてきました。
せっかく色々書いて頂いたので、編集するのもちょっともったいないと思い、今回ノーカットで前編(渡英前)、後編(渡英後)に分けて掲載することにしました。
その時の心境や状況が細かく書かれているので、今(イギリスに限らず)海外移住を目指したり、どうしようか悩んでいる人にとっては、すごく参考になると思います。
30代男性Hさんのイギリス移住経験談・渡英前
私も現在、Fumirockさん同様にUK永住権を持ち、現地の日系企業で働く30代(後半)の男です。
来年1月で渡英10周年を迎えますが、振り返るとラッキーなことに人生最良とも言うべき10年だったと思います。思い悩んだ末の決断、あの時の自分の感は正しかったと改めて思います。
10年前、ごく普通に東京で会社員をやっていましたが、会社の考え方に疑問を持ち、また、私生活でも順風満帆と言うわけでも無かったので、人生の一大転換を図り、局面打開をしなきゃ、道はないと日々感じてました。
そして、このままの人生では不本意極まりないという思いが強くなり、2003年の年末に退職し、翌2004年の1月に単身渡英に至りました。
(簡単に仕事を辞めたように聞こえますが、辞めるのはこれはこれで非常に労力がいりました。上司や同僚には恵まれていたので、打ち明けるのに、毎日思い悩みました。。。)
何故、UKなのか?というと、昔からアメリカではなく、ヨーロッパ、特にイギリスの政治経済・文化に興味を持っていたというのもありますが、きっかけは2002年のサッカーワールドカップです。会社にサッカーファンのイギリス人のハーフ(日本生まれなので英語は殆ど話しません。。。笑)の先輩がいたのですが、一緒にイングランド対ブラジル(静岡)を観に行こう(先輩は以前からその予定でチケット入手済みでしたが、私はそんな気はさらさらなかったのでチケットなし、ダフ屋かチケットあまった人から買えばいいと説得され)と誘われ、仮病で会社を休み無理やり行きました。そして、その会場で、同じくチケット持たずにUKから来ていたイギリス人青年と友達となり、それが縁で後日、初めてイギリスに遊びに行くことになりました。
それは、ワールドカップ翌年の2003年のゴールデンウィークでしたが、そこで大きな衝撃を受けます。
ロンドンに降り立ち、「あぁ、自分の生きるところ、来るべきところはここなんだと。」言い表せませんが、直感でそう感じ、初めての土地なのにかつてここにいたような気持ちでした。
僅か10日程度の滞在だったので、たまたまそう感じただけかもしれないと思いもあったので、もう一度その気持ちを確かめる為、数ヵ月後の7月にロンドンを再訪。
そして、その感触が間違い無いことを確認できたので、退職・渡英を決断となった訳です。
よって、それから渡英までの半年あまりで突貫準備となった訳で、その為に貯金をしていたことも無かったことから、業者経由で安く信用できそうな語学学校を申し込み、後は情報収集をしました。例えば、在日外国人向けのフリー情報誌の広告を毎週チェックし、イギリス人とランゲージ・エクスチェンジを試み、それをきっかけにイギリス人友達ネットワークを構築し(少々大袈裟ですが)、
渡英に際してのアドバイスや彼らの友人を紹介してもらったりしました(現地でイギリス人と友達になるのは結構難しいと思ったので)。
それから、自分が知っているイギリスの企業に、インターンや就業体験などの受入れはないかと手紙と共に英文CVを送りつけたりしました(反応は殆どありませんでしたが。。。)。
又、少しで事前に英語力を伸ばしておきたいということで、これより半年程前から英会話教室に通い始め、自分と同じような年齢の講師達から、海外でチャレンジすることの楽しさを聞いたことも、背中を後押しする要因にもなりました。
後半「イギリス移住経験談(30代男性・渡英後編)」に続く。。
Listening to “Holy Fire” by Foals
最近のコメント