なぜ、ウィンブルドン・テニスは日本でメジャーなのか?

今週のMETRO(第174回)。

今年も開幕したウィンブルドン。

というか、既にほとんど終わっているのだが*汗、一応ネタとして取り上げておこうと思う。

んで、今回は、イギリス期待の星、アンディ・マレー(Andy Murray)が順調に勝ち進んでいる中、ウィンブルドンの男子シングルのチケット入手が困難になっているという話。

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Wimbledon 2015: Fans’ ticket fury as queuing supporters miss out on Andy Murray and other big names

(今週はMirror onlineより)

ウィンブルドン選手権のチケットは、頑張って並べば、たとえ、それが決勝のセンターコートであろうとも、数十ポンドで当日券を買えるのだが、枚数はかなり限られている。

そのため、その当日券を手に入れるために、ファンは、泊まりがけで並ぶことになる。

例えば、本日行われた、我らがアンディ・マレーが出場する男子シングルの準々決勝の当日券は500枚だったのだが、そのチケットを手に入れるために、ファンはなんと112時間も並んだという。

これは、上のオンラインの記事には載っていないのだが、ペーパーの記事によると、遠くから来た60歳と71歳のファンは、なんと先週土曜日のお昼から並び始めたらしい。

マジか。。。
一方、チケットはeBayやその他のオンライン・チケット・サイトでも購入可能。

・・が、こちらはこちらで、チケットの価格が高騰しているようで、アンディ効果もあってか、男子シングル決勝のペア・チケットがなんと34,444ポンド(今の為替で640万円弱)という史上最高値で出回っている模様。

マジか。。。
一応、大手のチケットサイトであるTicketmaster.co.ukでは、毎日、男子シングル決勝(定価160ポンド)を含むセンターコートのチケットを、前日朝9時に販売しているらしいのだが、あまり大々的に告知していないこともあり、ファンの間でもあまり知られてないらしく、長時間並んでいるファンからは、そんなのあるんだったら、現地で並んでるファンに優先的に割り当てられるべきだ!と憤慨しているようだ。

まぁ、気持ちはよく分かるが、こういう情報戦を制したものが強いというのは、このご時世、致し方ない部分もあり、情報を持たない人にとっては、辛いところである。
ちなみに、オンラインで高値で売られているチケットの大半は、「債権者用チケット」と呼ばれているものらしい。

ウィンブルドン選手権では、施設の保守などにかかる費用を確保するために債権を発行しており、債権購入者に対して、大会期間中、毎日1枚のセンター・コートの入場券が提供されるのだが、このチケットが公式に転売自由で、それが巷に出回っており、それが結果的に高額チケットに変わっていくようだ。

尚、最新の債権の発行価格は5年満期で5万ポンド(今の為替で約927万円)なのだが、チケットがそんな高値で売れたら、余裕で元が取れそうな感じであり、熱心なウィンブルドン・ファンというより、投資目的で債権を購入している人の方が多いと思われる。

この辺、さすがイギリス人、抜かりありませんな。
あと、どうでもいい豆知識をもう一つ。

最近の日系フリーペーパーで読んで知ったのだが、なぜ日本でウィンブルドンがこんなにメジャーなのかというと、ウィンブルドン選手権が初めて海外マーケティングを行った国が日本だったらしい。

ウィンブルドンは他のスポーツイベントと異なり、特定のスポンサーのロゴを大きく張り出すことがなく、その収入源をチケット販売、テレビ放映権に加え、関連グッズ販売に頼っている。

そして、そのグッズ販売のマーケティングを始めたのだが、1970年代の日本だったようで、それが日本でのウィンブルドン認知度の高さにつながっているようだ。

で、なぜ日本が選ばれたかというと、当時の日本では、ゴルフ人気がすごく、ゴルフ関連ビジネスが成功しており、スポーツ好き、ブランド好きという日本人の傾向にウィンブルドン関係者が目をつけたらしい。

まさに、大当たりですな。。
ちなみに、このブログでも、何度かウィンブルドン・ネタを取り上げているが、大会期間中は、やはりウィンブルドンで検索して、引っかかっている率が高い。

そして、その中でもフェデラー様の人気は健在で、メインサイトでだいぶ前に取り上げた記事「フェデラーが近所の公園に!!」が、うちのブログの中でも人気記事となっている。

もしまだ読んでない方は、これを機に是非。(と、さりげなく宣伝)

Listening to “Natalie Prass” by Natalie Prass
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