イギリスにおけるアレックス・ファーガソン監督のマンU退任の反響

本日のMETRO(第76回)。
なんとか体調が復活してきたので、ちょっと間が空いてしまったが、復帰一発目。

Sir Alex Ferguson to retire at end of season: ‘I’m leaving Manchester United on a high’
(ペーパーのタイトルは「Quitting at the top: Even the Queen can’t compete with Alex」)

今日は一面ではないが、マンチェスター・ユナイテッドのサー・アレックス・ファーガソン監督が今期限りで退任するという記事。

日本でも当然ニュースになっていると思うが、イギリスではすごい反響で、そのせいで、エリザベス女王による国会の開始宣言のスピーチがすっかり霞んでしまったらしい。
(上のペーパーのタイトルはそれを指している)

ファンも困惑しているようで、「もう、どうしていいか分からない・・・」と嘆きの声が挙がっているようだ。。

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Twitter上での反応も大きく、マーガレット・サッチャーが死去したというニュースが流れた4時間以内に彼女についてのメンションがあったツイートが100万件なのに対して、今回のニュースが流れたわずか1時間以内に140万件ものツイートが流れたらしい。

(2013.05.10追記)
最終的に24時間で600万件ものメンションがあったらしく、先日新しいローマ法王が誕生した時に24時間で700万件ものメンションがあったことを考えると、かなりの数である。
ちなみに、マンUの今期最終戦(つまりファーガソン監督最後の試合)のチケットが1000ポンドにまで跳ね上がっている模様。
また、オフィシャルのハッシュタグ「#ThankYouSirAlex」も10万回以上使われ、退任のオフィシャル・アナウンスは1万8千回以上リツイートされた模様。

彼に育ててもらったも同然の元マンUのクリスチャーノ・ロナウド(@Cristiano)は「Thanks for everything, Boss」とツイート。

同じく元マンUで点を取りまくったルート・ファン・ニステルローイ(@RvN1776)は「2001-2006、219 games, 150 goals under the most successful manager in history. It was a unique privilege.」と、半分自慢?*笑のようなツイートをしたようだ。

尚、イギリス大手ブックメーカーのラドブロークス(Ladbrokes)は、このニュースを受けて2時間以内に、次期監督のオッズを発表し、1/3でエバートンのモイズ監督がトップ、続いてレアル・マドリードのモウリーニョ監督の名前が挙がっている。
(結局、順当にモイズ氏が6年契約で後任を務めることになったようだ)

あと、全くどうでもいいが、大手ホテル・チェーンのPremier Innのマンチェスター支店では、「Fergie time checkout」として、チェックアウト時間とレストランのオープン時間を26分間延長したらしい。

同じく、どうでもいいが、大手レストラン・チェーンのNandosのマンチェスター支店も、5分間のロスタイム(つまり閉店時間延長)を設けた模様。

ちなみに、この「Fergie time」は、マンUが負けている試合でのみロスタイムが長くなる傾向があるということから名付けられたという、ファンの間では有名な「特別な時間」らしい。。
(知らなかった)

まぁ、改めて彼の経歴を見ると、27年間トップチームの監督を続けてきたということだけでもすごいが、プレミアリーグ制覇13回、FAカップ制覇5回、チャンピオンズリーグ制覇2回など、27シーズン戦って、合計38の優勝トロフィーを獲得したというのは本当にすごいと思う。

そして、今期もプレミアリーグで優勝を飾り、まさに有終の美を飾ったというところだが、

It was important to me to leave an organisation in the strongest possible shape and I believe I have done so.

という彼の言葉が表している通り、「辞め時」としては最高のタイミングだと思う。

しかし、かっこいいなぁ、こんなこと言ってみたい。

ビジネスマンとして。

会社を辞める時に。。

無理か*笑

Listening to “Circles” by Moon Duo
B008SVS3YI

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