メディア規制に便乗して記者を国会から締め出したい議員が実は・・・という話
本日のMETRO(第56回)。
Labour MP Jim Sheridan: Parliament should ban writers if they ‘slag off’ politicians
(ペーパーのタイトルは「Sticks and stones」)
昨日書いたメディア規制に関連のある話なのだが、今週月曜日に議会が第3者機関を設立してメディアを規制すると表明した直後に、労働党のジム・シェリダンという議員が、ついでに記者が国会に立ち入るのも禁止して欲しいと要求したというニュース。
イギリスでは、1771年から、国会に立ち入り、報道する許可が与えられているみたいだが、中には、あいつ太りすぎとか、カツラじゃね?などと議員の容姿について派手にコケおろすような下世話ネタをタブロイド紙の記事として書くような記者もいるようだ。
なので、全員を締め出せと言っているわけではなく、そういうやつらを禁止して欲しいという要求らしい。
ただ、記事によると、それって、過去にスキャンダルを暴かれたメディアへの仕返しなんじゃないの?という話もあるとのこと。
なぜかというと、この人、過去に、42インチのプラズマ・テレビ、マットレス&ベッドを経費申請して、それがばれて報道され、赤っ恥をかいた経験があるらしく、それを根に持っているようだ。
(2009年にも、一度知り合いを連れてきた記者を締め出そうとしたらしい)
まぁ、そんな人が言っても説得力ないし、逆にこうやってまたネタにされて仕返しされてしまうのも致し方ない。
恐らく、議員の中にはこういう人が割りといて、そういう声も、今回のメディア規制推進の一端を担っているのではないだろうか。
・・・と思わせて、世論を見方につけようとしているタブロイド紙の戦略的駆け引きなのかもしれない。
さてさて、今後どうなっていくのか、しばらく見守っていくことにしよう。
Listening to “Trials of Van Occupanther” by Midlake
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