イギリスにおける移民への規制強化がますます激しくなる模様

本日のMETRO(第59回)。

End of ‘something for nothing’? David Cameron announces benefits crackdown for immigrants
(ペーパーのタイトルは「Gales, rain and snow on the way」)

今日、イギリスのデーヴィッド・キャメロン首相が今日どこぞの大学で移民規制に関するスピーチをしたらしいのだが、移民に対する取り締まりを強化するという内容だったようだ。

その背景にあるのが、今年一杯でルーマニアとブルガリアの規制が解かれ、来年早々に移民が大量流入してくることが予想されるということのようだが、当然それだけではなく、ここ最近厳しさを増している移民全体への規制強化が念頭に置かれている。

記事によると、主に以下のような変更がスピーチで言及されたようだ。

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  • 失業手当Job Seekers Allowance)の支給は6ヶ月までは普通に受給できるが、それ以降は、ちゃんと職を探していて、なおかつ職にありつける見込みがある人のみ継続受給できる(英語がしゃべれない人もダメっぽい)
  • カウンシル・フラット(カウンシルが運営している格安フラット)へ応募できる資格が与えられるのは、イギリス移住後、最低2年以上生活した後
  • 不法滞在者の雇った場合2万ポンドの罰金が雇い主に課せられる(現在の倍の金額)
  • 非EU圏からの移民者がNHSに登録するためには、プライベートの健康保険に加入していることが条件になる(つまり、NHSが保険会社に医療費を申請できる)

基本的に、イギリスに寄生虫のように住み着いて、働きもせず、各種手当てで(普通に働いている人より)裕福な暮らしを送っているけしからん奴等が対象になっていると思うが、これによって、そうでない人が被害被るような自体だけは避けて欲しいところ。

今回のスピーチで言及された上記の変更については、恐らく全うに働いている人にはさほど影響はないと思うのだが、最後のNHS関連のやつは、学生で来ている人などは影響があるかもしれない。(まだ正式決定ではないようだが)

このスピーチに対して、そんなの差別だ!とか、移民の方が(イギリス人より)ちゃんと働いているし、手当ても(イギリス人より)全然もらってない!という声もある模様。

まぁ、確かにイギリス人はイギリス人で、ろくに働きもせず、失業手当で飲み歩いたり、駅とかで座ってるだけで割とお金稼いでいい暮らししている人もいるようで、これは移民どうこうの話ではなく、そもそものシステムが崩壊しているのだと思う。(つまり、ちゃんと管理できていない)

この辺、日本の年金問題と似てる気がするな。。

ちなみに、キャメロン首相は、前政権である労働党時代に、移民に対してあまり積極的に規制してこなかったため、コントロール不能状態になり、今の問題があるので、これからはバンバン取り締まって、規制を強化していく的な強気の姿勢を見せており、今年から来年にかけて色々と移民に対する規制は強化されていくものと思われるため、今後の動向には注目し、このサイトでも積極的に記事として取り上げていきたいと思う。

EU圏内からの移民ですらこれだから、我々のような非EU圏からの移民にとっては、本当に肩身の狭い世の中になってきましたな。。

尚、スピーチ全文は、以下で読めるので、興味のある方は是非。
(ざっとしか目を通してないが、Tier制への言及もあった模様で、また時間のある時に、自分もちゃんと読んでみようと思う)

David Cameron immigration speech (from The Conservatives Party)

Listening to “The Seer” by Swans
B008K7WCJM

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