Instagram の Terms of Use 変更に伴う炎上騒ぎで利用者が激減しているらしいがその実態は?

本日のMETRO(第33回)。

Instagram’s daily users drop by half following photo revolt
(ペーパーのタイトルは「Instagram exodus after photo revolt」)

今日の一面は、TVの故障が原因で起きた火災で6人が死亡した事件で、999(日本で言う110もしくは119)に電話した女性が、オペレータに「どうしたらいい?これ逃げた方がいいの?」と何度か確認したが、「煙の少ない場所で待機しろ」と指示され、そのうち、火に囲まれ、最後は「周り全てオレンジ!熱い!」と叫び、結局電話がつながったまま、煙で意識を失ってそのまま・・・という悲しい記事だったので、炎上は炎上でも、論理的な炎上の別記事に。(ほぼ、これで一面記事の内容全部言ってしまったが・・)

去年も以下の記事で取り上げた、Facebookに買収されたInstagramTerms of Use変更に伴う炎上騒ぎだが、その影響で、1600万人いた日々の利用者が、760万人まで激減しているらしい。

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Instagramがユーザの写真勝手に流用するんじゃないか疑惑の顛末

炎上直後は、一時期500万人まで落ち込んだらしいのだが、若干持ち直したものの、以前と比べて半分以下というのはかなりの減りよう。
ちなみに、ここで言っている数字は、登録ユーザ数ではなく、日々の利用者、つまりアプリの利用回数のことを指している。
(英語では、daily active usersとかtrafficとか表現されているので、そちらの方が分かりやすいかも)

Instagramはこの報道に対して、「その数字は正確ではないし、登録ユーザ数も日々の利用者も増えている」と主張しているようだが、Instagram側からも現時点では具体的な数字は公表されていない。

と、ここで軽くネットを漁ってみると、実は昨年暮れの12月28日に、こういう記事がポストされていた。
(実際にはこれと類似の記事がいくつか、同じ日にアップされているようだ)
Hold It: Instagram’s Users Drop, but Terms of Service Mishap May Not Be to Blame (from The Wall Street Journal)

この記事には、AppDataというアプリのトラフィックを計測している会社によって提供されたデータも紹介されているが、これによると、利用者の激減は、Termsの変更で炎上騒ぎになった直後ではなく、クリスマス付近で始まっているようだ。
つまり、ここら辺は皆旅行とか普段と違う生活リズムになっているから、それで利用者が減っていると。さらに他のアプリを見ても同じ傾向を辿っているとのこと。

個人的には、他のアプリは知らんが、そういう時こそ、Instagramみたいなアプリの出番で、普段より写真撮ってアップする回数増えて、利用者数増えるんじゃね?と思うのだが。

ちなみに、肝心のTerms of Useの方は、結局問題の箇所は変更前の内容にほぼ近い形で戻され、今週土曜日(1月19日)に正式に施行されるらしい。
今日、ご丁寧にもリマインダー的な以下の変更点がサマってあるリンク付きのお知らせメールも飛んできていた。

Privacy and Terms of Service Changes on Instagram

尚、今回、ユーザが騒いだことによって、Termsの内容が変更前の内容に戻されたことに対して、実はその方がユーザにとっては悪条件という以下のような見解もあるようだ。
Instagram reverts terms of service after public outcry, makes them arguably worse (from The Verge)

契約書で使われるような独特の言い回しや法律用語なんか、あまり頭にすっと入ってこないので、正直どっちがどうとか判断付かないのだが、上の記事によると、以前の方がより広義な意味で捉えられるので、今回の改訂でより限定的な表現になったはずなのに、結局また元に戻ったので、ユーザにとってはマイナスらしい。

とりあえず、Rightsの条項1に、「You can choose who can view your Content and activities, including your photos, as described in the Privacy Policy.」(Privacy Policyに書かれている通り、あなたの写真を含むコンテンツおよび行動履歴を誰が閲覧できるかは選択可能です)という文章があるので、個人的には、まぁ、いいんじゃないかと。

なんだかんだで、まだ自分もInstagram使ってるし。。
(Twitterから見ても、別にそんな質悪くなってないような?)

ちなみに、今回の変更内容(戻される前の炎上の基となった内容)について、下のような解説記事がある。
No, Instagram can’t sell your photos: what the new terms of service really mean (from The Verge)

この記事のサブタイトルが「Turns out no one really trusts Facebook after all」となっているが、この記事の結論としては、今回の騒ぎから学ぶべきことは、「法的な解釈について」ではなく、「いかに皆がFacebookを信用していないか」である、ということらしい。

その通り*笑

Listening to “Noel Gallagher’s High Flying Birds” by Noel High Flying Birds Gallagher
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