Instagramがユーザの写真勝手に流用するんじゃないか疑惑の顛末

鼻水ずるずる、ついに相方もダウン。はよ書いて寝よう。

というわけで、本日のMETRO(第26回)。

今回はWeb記事はなしで、ペーパーのタイトルは「We’ve ad it up to here, Instagram!」。

今日の一面は、最近Facebookに買収されて残念な、iPhoneやAndroidでお馴染みの写真共有アプリ、Instagramのお話。
彼らがTerms and conditionsをアップデートしたようなのだが、「ユーザの写真や行動などの情報が、その所有者の許可なしに第3者へ売り飛ばされ、彼らの広告に利用される」と取れるような内容が含まれていたことで物議を醸している。

その問題のTerms and conditionsは以下で参照可能。
(2012年12月19日22時59分(UK時間)現在)
https://instagram.com/about/legal/terms/updated/

ただし、下で書いているが、上記は近々アップデートされると思われる。

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あと、上記は、何もなければ、2013年1月16日に正式に有効となり、恐らく下の正式なページに移動するはず。
(なので、この記事を2013年1月16日以降に見た場合、上と下のリンク先が異なっていると思われるので、ご注意を(上のリンク先はなくなってるかも))
https://instagram.com/about/legal/terms/

こちらは、今のところ現在の正式版が表示されているのだが、上のアップデート版に比べるとかなりシンプル。

で、恐らく、問題となっているのは、上の方のアップデート版Terms and conditionsRightsの項の、以下の辺りか?

2. Some or all of the Service may be supported by advertising revenue. To help us deliver interesting paid or sponsored content or promotions, you agree that a business or other entity may pay us to display your username, likeness, photos (along with any associated metadata), and/or actions you take, in connection with paid or sponsored content or promotions, without any compensation to you. If you are under the age of eighteen (18), or under any other applicable age of majority, you represent that at least one of your parents or legal guardians has also agreed to this provision (and the use of your name, likeness, username, and/or photos (along with any associated metadata)) on your behalf.

3. You acknowledge that we may not always identify paid services, sponsored content, or commercial communications as such.

もっと言うと、
you agree that a business or other entity may pay us to display your username, likeness, photos (along with any associated metadata), and/or actions you take, in connection with paid or sponsored content or promotions, without any compensation to you.
の部分と、
You acknowledge that we may not always identify paid services, sponsored content, or commercial communications as such.
の部分かな。

(かなり)平たく言うと、
あんたのユーザ名とか好みとか写真とその関連情報とか、あと行動履歴とか全部、うちらかうちらのパートナの広告とかに利用させてもらうよん。でもびた一文払わないからね。言ったからね!
あ、あと何にどういう用途で使われたのかいつもチェックしてるわけじゃないし。そこんとこよろしく!
という感じか*笑
(表現には少々語弊があるかもしれませんが、文字通り受け取らないようにお願いします)

あと、上の2には、18歳未満の場合は、親のどちらかか、法的保護者が同意したものとみなす、というような文言も盛り込まれており、こうなると中高生が自分や友達の写真を撮ったりすると(間違いなく取るよな。ある意味プリクラだもんな。つか、今日本でプリクラってまだあるの?皆やってるの??)、その写真もどこかよく分からんところで利用され兼ねないという。。

それで、おいおい、Instagram、やべーんじゃないの、来年の期限来る前に、アカウント削除しちまおーぜ的な情報が、Twitterなどで瞬く間に拡散し、さすがにこりゃやべーと思ったInstagram陣営がブログにて、「それは誤解です」という趣旨の記事を早速アップした模様。
(なので、Metroには今朝の一面の記事は残ってなかったのかもしれない。その代わりに、その後の記事はあったけど)

Thank you, and we’re listening

これによると、「表現がまずくてごめんなさい。そういう意図は断じてありませんでした。すんませんっしたっ!」とのこと。

で、肝心の部分の本来の意図は、「例えば個人でも会社でもどこかの広告主が彼らのフォローワー数を増やしたいなぁと思った時に、自分達がその手助けをしたいと考えているんっすよ。つまり、誰かがその広告主をフォローした場合に、この人がこの人(会社)をフォローしましたよー、フォローした人はこんな人ですよーと紹介させてもらえたらなーと思って。いや、マジで。(誰?*笑)」というようなことらしい。(多分)

で、広告の一部に、ユーザの写真を流用するなんて、全く考えてなかったし、そういう計画もないし、今回誤解を生んだ紛らわしい文言は削除するとのこと。
ちなみに、ユーザがアップした写真の所有権はもちろんユーザにあるし、プライバシーの設定も、これまで通り、ユーザ自身で公開範囲を決めれるというのは何も変わっていないらしい。

やれやれですな。。

まぁ、でも、最近になって、というか、InstagramFacebookに買収されてから、Instagramのフィルタ機能を使った写真がTwitter上でうまく表示できなくなったり、Twitterはそれならと独自のフィルタ機能実装を発表するなど、かなり熾烈な争いが勃発している。

(参考記事)
Instagram photos disappear from Twitter feeds
Twitter takes on Instagram with new photo filters

Apple vs. Google、そして、Facebook vs. Twitterという構図。

個人的には、Facebookはやり方が気に入らないし(ユーザに不都合で彼らに都合のいい設定を勝手にある日突然デフォルト値にしたりするし)、Facebookのアプリが非常にうっとおしいので、あまりに好きになれない。
それでこの騒ぎだから、ますます嫌いになった。

まぁ、語学学校時代の友達とはほぼこれでつながっているので、捨てることはできないんだけど。
(ほぼこのために使っているようなもん)

とりあえず、争ったり、利益追求するのは会社だし当然で、特に文句ないけど、ユーザおいてけぼりにしないでね、とただそれだけ。
Instagramに関しては、Twitterとの連携が期待できなくなった時点で個人的にアウトだな。)

Listening to “Spotify Staff Picks – Best of 2012” by Spotify

(2012.12.21追記)

どうやら、現時点では、上でも指摘したRightsの項の2が、古いTerms and conditionsのProprietary Rights in Content on Instagramの2でそのまま置き換えられている。
これが暫定措置なのか、このままいくのかよく分からないが、とりあえず、問題の箇所は削除された模様。

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