グラストンベリー・フェスティバル2007 3日目後半(6/24)、そして悪夢のコーチ争奪戦・・

(注: この記事は2013年6月に旧ブログから移植した記事です)

これでやっと最終回。グラスト3日目後半。

疲れた足を引きずり、Field of Avalonへ突入。
しばらく歩くと、広い空間が現れた。
グラスト3日目 8
左の見えるのがテント型のステージで、その横に巨大なわら人形が3体。
下はぬかるみ、かなりひどい。。

そして、さらに進むと、なんとそこには・・・

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グラスト3日目 9(泥レス)
そう、泥レスリングである。

こんなものまで用意されているとは。。
恐らく全身泥だらけの人はここで対戦を終えた人なのだろう。
志願者を募っていたが、さすがにここでいきなりデビューする度胸はない。

さらに、次のManic Street Preachersの時間が迫っていたので、素通りする。ここからメインステージまで辿り着くのに30分以上はかかるだろう。
この辺りには、様々なアトラクションがあり、小型観覧車やサーカスなどもあった。恐らく子連れ(めっちゃ多い)の人は、この辺りでゆっくりしていると思われる。
帰る途中、ATMを発見。そして長蛇の列。行列大好きイギリス人の本領発揮。
グラスト3日目 10

メインステージへ向かう途中、アザーステージをチラ見。
そこには・・・
MIKA @Other Stage
MIKA @Other Stage, Glastonbury 2007
あのイケメン、MIKAがノリノリでピアノを弾いていた。そしてステージ両脇には謎のでかい人形が。。何?
曲がポップなので、客もノリノリ。いや、悪くないっす。嫌いじゃないっす。MIKA

そして、やっとManic Street Preachersのメインステージへ到着。
Manic Street Preachers @Pyramid Stage
実はこれ、相方が観たいと言い出したのだが、その理由が、相方のバイト先に、よくヴォーカルのJames Dean Bradfieldが現れるかららしい。
普段はただのおっちゃんなので、ステージを観て、「あの人、いえ~い!とか言える人だったんだ。こんな人気あると思わんかった。」と失敬極まりないコメント。
ファンがいたら、殴られるぞ。。

途中で抜け、ダンスステージへ向かう。お目当ては。。
Vitalic @Dance Village East Stage
Vitalic @Dance Village East Stage, Glastonbury 2007
実はこれも相方のリクエストなのだが、その理由が、「ちょっと前にどこかの部屋から大音量でVitalicの曲が流れてきたのだが、それが耳について離れないから、観たい」からとのこと。

ダンスステージのくせに、その前にかなり歩き回ったので、椅子に座り、テントの外でぼーっと音楽を聴く作戦に。
座っていると、近くを通る通行人がばしゃばしゃ歩くので、泥水がかかる。不愉快極まりない。でも疲れてるので座る。

途中、近くにいた女の子が同じく泥をかぶって、ウェットティッシュと液体ソープを使っており、頼んだわけでも物欲しそうな顔をしたわけでもないのに、おすそ分けしてくれる。いい人だ。
雨も降っており、あまりにも居心地が悪かったので相方が聴きたかった曲を聴かずして退散。しかし後で発覚したのだが、実はその曲、United State of Electonicaの「Open Your Eyes」だった。聴けるわけないじゃん。

個人的には聴きたかったMy Friend Darioが聴けたので満足。この曲のPVが色んな意味かなりいってもうてて大好き。エアギター最高。

次はお目当てのKT Tunstall嬢を観るべく、アコースティック・ステージへと向かう。
ダンスステージからなら、メインステージを横切った方が近いのだが、あのぬかるみを、しかも死ぬほどいる客を掻き分けながら横切るのは不可能に近いため、遠回りだがアザーステージを回っていくことに。
そして、その途中・・・
The Go! Team @Other Stage
The Go! Team @Other Stage, Glastonbury 2007
軽く観たいと思っていたので、チラ見できてよかった。思ったより、ポップな感じ、というかステージだった。まぁ、悪くはない。

Kaiser Chiefs @Pyramid Stage
Kaiser Chiefs @Pyramid Stage, Glastonbury 2007
少し時間に余裕があったので、Kaiser Chiefsをしばし鑑賞。
さすがライブ受けのいい彼らのステージだけあって、客もノリノリ。

個人的にはRubyという曲の「るび、るび、るび、るびっ!あああああー」(分かる?)というところが聴きたかったのだが、時間切れ(もしくは終わっていた)で聴けず、残念。
(このフレーズ、妙に頭にこびりついていて、離れない・・)
そして、満を持して、アコースティック・ステージへ向かう。

しかし、Kaiser Chiefsを観たことが致命的なミスだったことが、この後で発覚する。。

KT Tunstall @Acoustic Stage
たまたま何かの記事かWebかを見て、彼女の存在は随分と前(アルバム・デビュー前)から知っていたのだが、今回が初。念願である。

しかし。

ステージへ到着した時には、既に人でいっぱい。どんなにがんばっても、ステージのあるテントにすら入れない。。
ショック・・・
かなりへこむ。
やる気をなくす。
雨の中、後ろの方で燃え尽きた明日のジョーみたく、椅子に座り、がっくりとうなだれる。

Kaiser Chiefsなんぞ、ちんたら見てるんじゃなかった。。

しかし、ここで終わるわけにはいかない。
しばし悩んだ挙句、意を決して、前へ再突入。
思ったより、途中で抜けてくる人が多い。

なぜだ?

そうか、裏でもうすぐThe Whoが始まるからだ!
チャンスはある!
前から抜けてくる人が通り過ぎた後を狙い、果敢に、そして少しずつ前へ前進。

そして、ついには肉眼でもはっきり見える位置まで辿り着く。
KT Tunstall @Acoustic Stage, Glastonbury 2007
いやぁ、良かった~!
小さいのに、なんて力強い声。そしてかっこいい。最高。

ダメもとで再トライしてよかった。
やはり、ステップを踏み続けないとですな。

そんな彼女の映像はこちら。

ステージの最後、彼女は「じゃあ、最後、The Who観に行こうか!」てなことを言って去って行った。
そして、その通り(にしたわけじゃないけど)、3日目の最後、すなわち2007年グラストンベリー最後のヘッドライナー、The Whoを観に、メインステージへ向かう。

The Who @Pyramid Stage
The Who @Pyramid Stage, Glastonbury 2007
初来日となった2004年ロックオデッセイで彼等を初めて観たのだが、たいして予習もしてないのに、だいたいの曲を知っていた。恐るべしである。

で、今回2回目。基本的にはほとんど変わらない。
ステージ脇には、グラスト主催者であるMichael Eavisの姿も見えた。
相変わらずのヒットパレード。
最後にギターぶっ壊してくれないかなぁとカメラを構えていたのだが、なんとそのまま終了。
最後はしっとりとした曲で締めくくると言う意外な終わり方だった。
でも、グラストの締めくくりとしては悪くなかったと思う。

ライブが終わって、テントへ戻る途中、メインステージが撤収されているのを見て、「あぁ、ほんとに終わってしまったんだなぁ。。」とちょっとしみじみ。

しかし。

実はまだ終わっていなかった。
遠くからなにやら音が聞こえてくる。

そう、John Peel StageGossipがヘッドライナーを務めていたのである。
そして、聞こえてきたその曲こそ、あの「Standing in the Way of Control」だったのである。

足早へステージへ向かうが、結構な距離。
距離が近づくたびに、彼女のパワフルな声が大きくなってくる。
そして、ついに到着したその時、、、ライブ終了。。。

でも、なんとなく聴けたからいいかと満足。
Beth Dittoの姿も遠目からちらっと見えたし。。
そんなこんなで2007年、グラストンベリーは幕を閉じた。

こんだけ長々と書いてきたが、それでも書ききれていないことは山ほどある。
それほど濃い、そして刺激に満ちたフェスだったように思う。
2週間経った今となっては、既によき思い出になりつつあるが、可能であれば、来年も是非参加したいと思っている。
やはり、来てよかった。

余談だが、次の日の早朝(6時半)にコーチで帰る予定だったのだが、帰りはまた行き以上に大混乱。

どのバスに乗るかも決まっておらず、ロンドン行きがどこに到着するかも決まっていない。聞いても「アナウンスを待て」の一点張り。
そして、アナウンスが流れるたびに、人がぶわーっと群がる。
バスに乗れる人数は決まっているので、当然早い者勝ち。

荷物を下にぶち込み、乗り込むも定員オーバーで、また荷物を降ろしたりと大変だった。
まるでタイタニックの脱出用ボートをめぐって争う避難民のようだった。。
(おおげさではなく、本当に。)

Listening to “Songs for Silverman” by Ben Folds
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