イギリスにおける移民への規制強化がますます激しくなる模様

本日のMETRO(第59回)。

End of ‘something for nothing’? David Cameron announces benefits crackdown for immigrants
(ペーパーのタイトルは「Gales, rain and snow on the way」)

今日、イギリスのデーヴィッド・キャメロン首相が今日どこぞの大学で移民規制に関するスピーチをしたらしいのだが、移民に対する取り締まりを強化するという内容だったようだ。

その背景にあるのが、今年一杯でルーマニアとブルガリアの規制が解かれ、来年早々に移民が大量流入してくることが予想されるということのようだが、当然それだけではなく、ここ最近厳しさを増している移民全体への規制強化が念頭に置かれている。

記事によると、主に以下のような変更がスピーチで言及されたようだ。
続きを読む

今さら雪??マジ寒いっす、イギリス

本日のMETRO(第58回)。

Britain braced for snow drifts in coldest March weekend for 50 years
(ペーパーのタイトルは「Gales, rain and snow on the way」)

ほんと、もうこのネタいいっすよというくらい、今期の冬はこのネタ多いような気がする。

つか、ほんと今日は寒かった。特に風が強いせいで、体感温度はマイナスなんじゃないかってくらい。

日本では桜の開花がどうのこうのと言ってるのに、イギリス北部では、ガンガン雪降って、学校休校とか飛行機キャンセルとかなってる模様。

なんでも、3月の気温で言うと、過去50年で1,2位を争う寒さのようだ。

続きを読む

バークレイズの幹部がこっそり、がっつり儲けてる件

本日のMETRO(第57回)。

The £40million budget day giveaway… to nine banking bosses
(ペーパーのタイトルは「The £40m budget day giveaway… to nine banking bosses」)

昨日、2013年度の予算が発表されたのだが、その裏でこっそりと、バークレイズのトップである、リッチ・リッチー(Rich Ricci)氏が、ボーナスとインセンティヴ・スキームでゲットした570万株の自社株を売っ払って、1760万ポンド(今のレートで、25億4千万円弱)を手にしていたという、もうどこから叩けばいいのか分からないくらい、突っ込みどころ満載のニュース。

まず、バークレイズと言えば、去年、不正に金利操作をしていたということで、金融業界全体に余波が及び、一時期かなり大騒ぎになっていたのが記憶に新しい。

それで、最終的にバークレイズは2億9千万ポンドの罰金を払わされ、一応アピールとして、トップのリッチー氏もその年のボーナスを返上した。

が、記事によると、実は、150万ポンド(今のレートで2億1600万円くらい)相当の給料はしっかりもらっていたようだ。

続きを読む

メディア規制に便乗して記者を国会から締め出したい議員が実は・・・という話

本日のMETRO(第56回)。

Labour MP Jim Sheridan: Parliament should ban writers if they ‘slag off’ politicians
(ペーパーのタイトルは「Sticks and stones」)

昨日書いたメディア規制に関連のある話なのだが、今週月曜日に議会が第3者機関を設立してメディアを規制すると表明した直後に、労働党のジム・シェリダンという議員が、ついでに記者が国会に立ち入るのも禁止して欲しいと要求したというニュース。

イギリスでは、1771年から、国会に立ち入り、報道する許可が与えられているみたいだが、中には、あいつ太りすぎとか、カツラじゃね?などと議員の容姿について派手にコケおろすような下世話ネタをタブロイド紙の記事として書くような記者もいるようだ。

続きを読む

イギリス政府によるメディア規制によって個人ブログは影響を受けるのか?

本日のMETRO(第55回)。

Bloggers ‘caught in newspaper crackdown’ as parties agree Leveson deal
(ペーパーのタイトルは「Bloggers ‘caught in newspaper crackdown’」)

今日は(1面に収まらず、4ページ目と5ページ目まで使って)やけに大々的な記事だなぁと思ったら、どうも昨日、イギリス政府が政府認定の第3者機関を使ったメディア規制に乗り出すということを発表したらしく、それがまた各新聞社にとって「寝耳に水」だったようで、(一番やばそうな)Metroさんも煽り立てている模様*笑

記事によると、政府によってメディアを規制する第3者機関が設立され、記事のせいで何か被害が出たりした場合に、そのメディアに対する強権を発動でき、被害者を守る役割を持つことになるという。

そして、各メディアが参加を表明しない場合、それだけで重い処置(罰金)が下される可能性があるとのこと。

続きを読む

児童ポルノ・コンテンツをネット上で見つけた時、あなたはどうする?

本日のMETRO(第54回)。

1.5million people in UK ‘have stumbled upon images of child abuse by accident’
(ペーパーのタイトルは「1.5million see child abuse ‘by accident’」)

インターネット監視財団、IWF(Internet Watch Foundation, 決してプロレス団体ではない)が実施した調査によると、イギリス人男性の4%、女性の2%が、児童ポルノ画像や動画をネット上で意図せず見つけてしまった経験があるらしい。
(「stumble across」で「偶然出くわす(遭遇する)」)

記事によると、約80%の人々が、これらのコンテンツを有害だと考えているにも関わらず、実際にネット上で偶然見つけてしまった場合、7人に1人がそれを見なかったことにし、10人に4人はどこにどうやって報告すればよいのか分からないという結果が出ている模様。
続きを読む

イギリス国内の家賃収入における脱税がハンパない件

本日のMETRO(第53回)。

Tax-dodging buy-to-let landlords hit us for £550m
(ペーパーのタイトルは「Tax-dodging landlords hit us for £550m」)

今日の一面はさすがのMetroも新しいローマ法王ネタだったのだが(ちなみに日本ではどういう扱いで取り上げられているんだろう?一応トップ記事?)、どうせ至る所でニュースになってるし、あえてここで書くまでもないような気がするので、もっと身近なネタをチョイス。

で、タイトルそのままなのだが、イギリスで個人で家を貸している家主の3分の1が、その家賃収入に対する税金を支払っていないという記事。

こちらではかなりよく聞く話なので、今更特に驚かないのだが、これによって5.5億ポンドの税収が失われており、昨今の緊縮財政に伴う様々なベネフィットのカットによる一般家庭へのインパクトを考えると、てめーら、ちゃんと払え!と言いたくもなる。
続きを読む

アルコールの最低価格義務付けを巡る賛否両論

本日のMETRO(第52回)。

Ed Miliband mocks David Cameron over alcohol pricing: ‘Is there anything the prime minister can organise in a brewery?’
(ペーパーのタイトルは「Cabinet split ‘dooms alcohol pricing plan’」)

以前から話に上がっているアルコールの最低価格を定めるという案に対して、議会が割れており、撤回されるのでは?という憶測が飛び交っているという記事。

そもそも、なぜアルコールの最低価格を定めようとしているかというと、スーパーやオフ・ライセンス(酒は売ってるけど、パブと違って店内で飲めない=資格がない、という意味で、所謂コンビニみたいな店)で格安で売られているお酒のせいで、飲む量が増え、そのせいで人々の健康に害を与え、さらには、飲酒が原因の患者などが増えてNHS(病院)のリソースを圧迫している≒コスト増、ということで、その根本原因を断ってしまえということらしい。

専門家の分析結果によると、1ユニットあたり、45ペンスの最低価格を導入することによって、全体で4.3%飲酒量を低減させることができ、10年で2千人もの命を救える可能性があるとのこと。

ただ、この「1ユニットあたり45ペンスの最低価格」と言われても、それが何を意味するのかよく分からない、というか、1ユニットという単位そのものが我々日本人にとってはぴんとこないと思う。
続きを読む

この期に及んでイギリスに今季最悪の寒波到来

極寒のロンドンから本日のMETRO(第51回)。

Easter weather: Bookmakers cut odds on white Easter as forecasters warn of looming cold snap
(ペーパーのタイトルは「Spring is blown back」)

本日の一面は、先月ナイジェリアにて誘拐されたレバノンの建設会社の作業員が殺害され(うち一人がイギリス人の模様)、その模様がインターネットに公開されたというショッキングなニュース。
(日本人は特に関係ないため、日本では報道されてないかも?)

一応、途中までいくつか関連ニュースを読んで、記事を書きかけてはみたものの、(深く掘っていこうとすると)このサイトで扱うには少々重いネタな気がしてきたので、急遽、身近な天候ネタに切り替えることにした。
続きを読む

グローバル経済レースで、イギリスとイタリアと日本が最下位争いしている模様

本日のMETRO(第50回)。

やっと50回目!
(個人的にはもっと書いてる気がするんだけど*笑)

Britain feels the worst of pay cut pain as austerity squeeze trims 4.5% from salary value
(ペーパーのタイトルは「Britain feels the worst of pay cut pain」)

最近暗いニュースばっかりで、書いてて気分が下がってくるのだが*笑、イギリスにおける賃金が2007から2011年の間で4.5%も下がっており、世界の裕福国のうちでも、その下がり具合がワーストだという記事。

記事中では、イタリアや日本に比べても悪いと書いてあり、ある意味不名誉な形で引き合いに出されてる日本。

しかも、イタリアと同列に語られてるあたり、やばさを感じる*笑
続きを読む