イギリスの電車が遅れすぎている件

今週のMETRO(第156回)。

イギリス、というかヨーロッパ、というか日本以外の電車は基本的に遅れると思っておいた方がいいのはご存知の方も多いはず。

では、一体のぐらい遅れているのか。

記事では、Southern Railというロンドンから南方面へ出ている鉄道会社の電車が先月遅れた回数が紹介されていた。

その驚くべき遅延回数とは・・・

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Lucy Tobin: Why are rail passengers always shunted on compensation?

(今日は、Metroに電子版の記事が見当たらなかったので、他から同じような記事をチョイス)

この記事によると、先月、Southern Railの電車が遅れた回数は、実に1700回。

31日で割ると、だいたい1日平均55回弱。。

イギリスに住んでると、遅れること自体に鈍感になるのだが、それにしても多いんでないだろうか、この回数。
電車が遅延した場合、それが30分を超える遅延であった場合に限り、Compensationと言って補償金が鉄道会社から支給される。
(ちなみに、鉄道職員の場合、1分を超える遅延で、補償金が支払われるらしい)

しかし、この記事では、その1700回の遅延のうち、たった59ケースがその対象だったという。
(つまり、それ以外は、30分以内の遅延だったということになる。)

しかも、その補償金は、その鉄道会社のバウチャーチケットとして支払われるので、結局その鉄道会社に戻ってくる仕組みなのである。

そして、そのツケは、乗客の電車料金値上げという形でブーメランのように返ってくる。

まさに、やってられるか!という感じである。

記事中では、ある乗客が「俺が乗ってる年間5000ポンド(今のレートでだいたい91万5千円弱)もかかる電車はいつも28分遅れですげー怪しい。一体誰が記録してんだ?」と言っているが、まぁ、適当に測ってそうな気はするな。。
それにしても、年々上がる電車料金。

特に遠距離からロンドンに通っている人にとっては、他に選択肢がない状況なので、まさにされるがままという感じである。

住宅購入をする場合、当然ロンドンから離れた方が家の価格は下がるが、今度は通勤費がアホみたいに高くなってくるので(しかもこちらは基本、自己負担)、それとの天秤である。

その点、時間通りに来て、会社から交通費が支払われることの多い日本は素晴らしいと思う。

ただ、あの東京の満員電車だけは、今となってはもう乗れない体になってしまったので、結局遅れるけどギュウギュウにならないロンドンの電車の方が個人的にはまだマシかと思っている。

あのバカ高い料金は勘弁して欲しいけど。

Listening to “子供たちの騒ぎ声”

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