イギリスで子供9人産んだら、いくら補助金をもらえるのか?

本日のMETRO(第133回)。

今日は、イギリスにおける大家族と補助金の話。

イギリスでは、チャイルド・ベネフィット(Child Benefit)やチャイルド・タックス・クレジット(Child Tax Credit)など、国が子育てを補助するための給付金制度がある。

いくらもらえるかは、子供の数や親の所得などの条件によって計算されるが、基本的に両親共に年収が5万ポンド(今のレートで、約787万円)を超えなければ、子供の数に応じて受給額が上がっていく。

今回記事になっているのは、9人の子供がいて、さらには今度10人目の子供が生まれてくるという大家族。

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Couple on benefits want bigger council house before baby number ten

(ペーパーのタイトルは「We want a bigger home before baby no.10 arrives」)

この家族、現在、イギリスの住宅組合(Housing association)が提供する格安の3ベッドの家に賃貸で住んでいるらしいのだが、9人も子供がいて、ただでさえ狭いのに、今度10人目が生まれてくるので、その前にもっと大きな5ベッドの家に移りたいとボーンマス・カウンシルに訴えているらしい。

まぁ、確かに9人も子供がいて、3ベッドでは狭いだろう。

ただ、なぜこれが記事になっているかというと、この家族、上で挙げた補助金だけで、年間3万2千ポンド(約500万円)もの額を受給しているのである。
さらには、母親はさすがに専業主婦なのだろうが、40歳になる父親の方も、これまでたった9ヶ月間しか働いたことがないらしく、ほぼ補助金に頼りきり。

ちゃんと就職活動をしていないことから、さすがに失業保険をカットされているらしいが、そんなことにはめげず、こんな狭い家にこの大家族で住んでいたら、健康的にもよくないので、もっと大きい家に移りたい!と逆に要求している模様。

しかも、この家汚いし、かび臭いし・・とか文句垂れているようだ。

なんて、厚かましいんだ。。。
一応、父親の方は、「ベネフィットには頼りたくない。働くこと自体は全然ハッピーなんだ」と言っているようだが、絶対やる気ねーだろ、お前という感じ。

いや、なんか上の記事に写ってる写真見ただけで、なんとなくそんな感じがするのは自分だけだろうか。。

カウンシルの方は、この要求に対して、ウェイティング・リストのトップに彼らを持ってくることで応えているようだ。

甘いよなぁ。。
ちなみに、この家庭がいくら補助金をもらっているかというと、以下のようになる。

  • チャイルド・ベネフィット:週に127ポンド(約2万円)
  • チャイルド・タックス・クレジット:週に482ポンド(約7万6千円)

さらには、これと別に、住宅組合の賃金補助として、毎月200ポンド(約3万1千5百円)を受給している模様。

つまり、合計すると、毎月平均約3千ポンド(約47万円)近くの補助金が入ってくることになる。

そして、ボーンマス(イギリス南部の海岸沿いの街)にある住宅組合の格安賃貸であれば、3ベッドとはいえ家賃もかなり安いはず。

まぁ、働かなくてもやっていけるよな。。
子供を9人産んで育てるのはすごく大変だろうし、それ自体は尊敬に値するが、なんつーか、たくましいなぁと。

ただ、以前、17人の大家族を紹介したことがあるが、写真を見る限り、そっちの方が写っている親や子供達の顔つきが良かったかなぁ。

ほんと余計なお世話だけど。

Listening to “Being Flynn: Soundtrack” by Badly Drawn Boy
B007JTRZQC

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