イギリスから紙幣が消える日

本日のMETRO(第111回)。

Plastic banknotes could be ready for 2016 says Bank of England

(ペーパーのタイトルは「Goodbye paper, hello plastic for new banknotes」)

今日はお金の話。

といっても、経済とか、資産運用とかの話ではなく、純粋に物理的な「お金」、もっと言うと「紙幣」について。

つまり、これですよ、これ。
B000003TA4

で、何かと言うと、イングランド銀行(Bank of England)が、3年以内に、5ポンド紙幣と10ポンド紙幣を廃止し、ポリマー(合成樹脂の特殊フィルム)を素材にした新たな紙幣の導入を検討していると発表したらしい。
(20ポンドと50ポンド札はまだ計画にない?まぁ、50ポンド札とか日常生活でほとんど見ないけど)

どうでもいいが、5ポンド紙幣(または5ドル紙幣)のことを英語で「fiver」、10ポンド紙幣(または10ドル紙幣)を「tenner」と言うらしい。知らんかった。

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で、なぜポリマー製に切り替えるかというと、紙に比べて、かなり安上がりらしく、年間1千万ポンド(今のレートで、約15億8千万円)の削減が可能になるらしい。

また、使っているうちにぼろぼろになったりしないし、洗濯機に入れてもぐちゃぐちゃにならない。

あとは偽造防止という側面もある模様。
一方で、薄い透明のぺらぺらしたセロハンのようなものを思い浮かべれば分かると思うが、紙に比べて、滑りやすく、お札同士がくっつきやすいという懸念も出ている。

そういわれてみると、なんか静電気とかでペタっとくっつきそうな気がしなくもない。

また財布に折り曲げて入れられないじゃないかという声も挙がっているようだ。確かに。
実際、このポリマー製の紙幣の導入はまだ決定されたわけではなく、これから一般大衆に同意を求めていき、合意が得られれば、ゴーサインを出すとのこと。

最終決定は、今年の12月になされるようだ。

ちなみに、ポリマー製の紙幣は、ニュージーランド、オーストラリア、メキシコ、シンガポールなど20カ国で既に導入済みらしい。知らんかった。
個人的には、実際手にとってみないとよく分からないが、なんかプラスティック製というのもおもちゃみたいで、なんだかなぁという気もする。

ただ、5ポンド札なんかは本当にきたないし、よれよれのぼろぼろのやつが多い。
(皆財布持たずに、ポケットにくしゃって入れるから)

なので、ポリマー製になってきれいになるというのは間違いないが、日本のお金を見ると、全体的にきれいで、イギリスのお金に慣れてしまうと、やっぱりなんだかおもちゃみたいに感じてしまう。
ちなみに、硬貨については、こっちの1ポンドとか2ポンドとかやたらずっしり重いし、日本の100円とかに比べると、「お金!」という感じがする。

財布がやたら重くなるのが難点だけど、戦争とかでお金の価値が全くなったりした場合、紙幣は文字通り紙くずになるが、硬貨の方は、それ自体に物質的(材質は銅)な価値が出てくるので、重いほど有利で、そういう意味では1ポンドや2ポンドはずっしり価値がある。
余談(ばっかり)だが、イギリスでは、日本と違って、かなり小額(数ポンド程度)でもクレジットカードで支払ったりするので、あまり現金を持ち歩いている人は少ない。

レストランで割り勘する時も、たいていの場合、自分の分だけクレジットカードで払うことができる。

そういう意味では、将来、紙幣自体消えてなくなる方向に向かうと思うし、「昔はお金って紙でできてて、皆持ち歩いてたんだよ」なんて昔話が語られる時代がくるだろう。

ノスタルジーですな。。
と、いい感じで終わろうと思ったのだが、よく考えてみると、もしポリマー製になったら、それはもはや「”紙”幣」とは呼べないのではないだろうか、とどうでもいいことを思いついてしまった。

英語は「banknotes」で、紙だろうがポリマーだろうが、区別しなくていいんだけど、日本語訳は困る。

将来、日本にもポリマー製のお札が導入された時に、皆なんて呼ぶんだろうか。

ポリマー幣?

ポ幣?

・・・どうでもいいな。

(本日のiTunes Festival出演アーティスト)
やっぱ、Kings of Leonいいなぁ。今日は観たかった。
Listening to “Come Around Sundown” by Kings of Leon
B003YK42LQ

もうすぐ新譜出るみたいだけど、まだSpotifyにアップされてなかった。残念。
Mechanical Bull
Kings of Leon
B00DYWKPAQ

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