小学校の先生がテスト多すぎで反対運動を展開中

本日のMETRO(第63回)。

Primary teachers threaten to snub ‘unnecessary’ tests

今日は4ページの小さい記事で、Webにはその記事は載ってなかったのだが、あえてこの記事をチョイス。

なんでも、小学校の試験が多すぎて、音楽や美術などの創作活動のための時間がほとんど取れないという事態になっているらしく、政府の方針に反対し、一部では反対運動も起こっているようだ。

記事によると、今度、11歳で文法の試験、6歳でリーディングの試験が追加になったようで、リーディング試験については、NUT(National Union of Teachers)というイギリス教員組合のメンバがリバプールで反対キャンペーンを展開している模様。

こちらの現地の学校に通っていた人の話を聞くと、私立の学校は別だが、普通の公立の学校の教育水準は日本と比べると低いようだ。

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特に算数のレベルが低いらしく、(学校にもよると思うが)小学6年レベルで、まだ足し算引き算をやっていて、日本から転入してきた当時、レベルの低さに唖然としたという話を聞いたことがある。

その学校がたまたまレベル低すぎたのか分からないし、未だにそうなのかも謎だが、私立に通わせるほどの金銭的余裕はないので、公立学校の教育水準に関しては若干不安があるのは確かである。

今現時点では、十分な情報を持っていないので、上の試験が追加になったことが、妥当なのか、やっと?ということなのか、過剰なのかは判断できないのだが、子供を持つ身としては、重要なトピックなので、色々とアンテナを張っていきたいと思う。

ちなみに、どうでもいいが、こちらの学校では、体育という教科が存在しないので、日本みたいに、全般的な運動を学ぶ機会がなく、イギリス人は基本的に運動音痴である。
(日本みたいに学校にプールなんてないので、泳げない人は多い)

ただ、その分、プロフェッショナルな土壌は小さい頃から整備されているので、地元のクラブに参加するなどして、スペシャリティを磨くため、一流の選手は育ちやすい。

逆に日本は、体育があるおかげで、平均点で言うと、イギリス人より絶対勝っていると思う。

ただ、プロフェッショナルという観点から言うと、日本には学校に部活というものがあるため(イギリスにはそもそも部活という概念がない)、小さい頃からプロフェッショナルな環境に身をおくという機会はあまりないので、その分トップ・レベルでは、差がついてしまうのだと思う。
(今は大分変わってきたかもしれないが)

とまぁ、最後はスポーツ方面に話が飛んでしまったが、強引にまとめると、教育については、日本でもゆとり教育だ体罰だ何だと色々と問題になっていると思うが、ここイギリス、というか恐らくどの国においても、それぞれの問題は抱えているのである。

最後に、今日、他に教育ネタで載っていた記事を合わせて載せておく。

‘Raunch culture’ is problem for girls at school, warn teachers
性に対する価値観が昔と変わってきているので、教育にも影響が出ているという話。
(ポール・ダンスが今ではエクササイズの手法として取り入れられているなど)
時代は変わるってやつですかね。。

Disgruntled teachers threaten to boycott school Ofsted inspections
こちらはペーパーにはなかったが、今日取り上げた記事と関連の強い記事。
昨今のOfstedという学校検査の団体による視察が政治色の強いものとなっており、教員へのプレッシャーになっているばかりか、視察団のコメントが、かなりネガティブで、世間の評価を不当に落としているとして、教員組合が猛反発しているという記事。
日本においても、色々な問題が起こる中、教員の立場がどんどん弱く、モチベーションも下がっているのではないかと思うのだが、(それが適切かどうかは置いといて)このようにもっと自分たちの意見を主張してもいいのではないかと思った。

Listening to “Invisible Way” by Low
B00ABIRE14

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