イギリス国内の家賃収入における脱税がハンパない件

本日のMETRO(第53回)。

Tax-dodging buy-to-let landlords hit us for £550m
(ペーパーのタイトルは「Tax-dodging landlords hit us for £550m」)

今日の一面はさすがのMetroも新しいローマ法王ネタだったのだが(ちなみに日本ではどういう扱いで取り上げられているんだろう?一応トップ記事?)、どうせ至る所でニュースになってるし、あえてここで書くまでもないような気がするので、もっと身近なネタをチョイス。

で、タイトルそのままなのだが、イギリスで個人で家を貸している家主の3分の1が、その家賃収入に対する税金を支払っていないという記事。

こちらではかなりよく聞く話なので、今更特に驚かないのだが、これによって5.5億ポンドの税収が失われており、昨今の緊縮財政に伴う様々なベネフィットのカットによる一般家庭へのインパクトを考えると、てめーら、ちゃんと払え!と言いたくもなる。

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ただ、これを取り締まろうにも、百万人もの個人家主を一斉摘発するのは不可能に近い。

なぜかと言うと、彼らは借主からニコニコ現金払いで家賃を徴収しており、基本的にうまくやれば足がつかないからである。

逆に言うと、銀行振り込みや小切手でなく、あえて現金でお願いしますというようなやつは、ほぼ間違いなく脱税している。

自分が初めてロンドンに移り住んだ時は、ウエスト・ハムステッドにあるヴィクトリア朝の3階建てのセミデタッチド・ハウスを大家と他2組とシェアしていたのだが、その時も現金払いで、間違いなく脱税していた。

ちなみに、その大家はスコットランド人だったのだが、ケチでやけに細かく、チリ一つ落ちてただけで文句たれてくる鬼姑のようなやつだった。

で、何度か小競り合いがあった後に、(もう忘れたけど)何か事件があって、終いにうちの相方がブチギレて、「あなた脱税してるの知ってるからね、税務署(HM Revenue and Customs)にチクッてやろうかしら」的なことを言った途端、急に手のひらを返してきたのである*笑

その後、それまでのいざこざがうそだったかのような対応をしてきて、結局その後すぐにそこを出たのだが、デポジットも丸々戻ってきて(というか、結局出て行くとき誰か別の人がきて、その大家は出てこなかった)、あー、やっぱこいつ脱税してたんだなぁと思った覚えがある。

特に学生の皆さんが借りるようなシェアの賃貸(よく日系食材店のボードに募集が張ってあるような物件)で、ニコニコ現金払いのところは、だいたい脱税していると思うので、何か大家と揉めた時の奥の手として持っておくとよいかもしれない。

もし伝家の宝刀を抜く場合は、堂々と言うと相手も引けなくなるので、「あ、もしやコイツ分かってる?|と思わせるようにチラつかせるのがポイント。
(うちの相方はかなり堂々と言ってしまったのだが、イギリス的にはチクっと言うのがいい)

ただし、それでさらに揉めたり、別の被害にあったりしても責任は取れないので、ご利用はあくまで自己責任で*笑

Listening to “Fields” by Junip
B003VXNZI2
(一言コメント)
90年代後半にシンガーソングライターであるホセ・ゴンザレスによって結成されたスウェーデン出身のインディー・ロック・バンド、ジュニップ。
柔らかいヴォーカルに、サイケでオーガニックな曲調が個人的にかなりツボ。
Green Man来ないかな。。

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