自民党の元チーフ・エグゼクティブがセクハラ疑惑をTVで暴露される

本日のMETRO(第43回)。

Nick Clegg ‘knew of concerns’ about Liberal Democrat’s former chief executive Lord Rennard
(ペーパーのタイトルは「Clegg: We knew of sex claims for years」)

イギリスの自由民主党(Liberal Democrats)で、2003年から2009年までチーフ・エグゼクティブ(日本語で何て訳せばいいんだろう??)を務めたレナード卿Lord Rennard)が、任期中に複数の女性に対してセクハラを行っていたということが、イギリスのテレビ番組 チャンネル4(Channel 4)によって放映(暴露)され、問題になっている。

番組の内容は下のChannel 4のサイトで見れる。
(見れば分かると思うが、なぜ、あの写真を使ったのだろうか・・・なんか写真だけでイメージが。。)

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Lib Dems: allegations of sexual impropriety

その番組によると、被害者の女性は、その時点で党内で報告を挙げていたにも関わらず、何も対策が打たれなかったという。

ちなみに、この自民党、政策で、男女平等、女性差別はんたーい!と主張しているだけに、この党内でのセクハラ問題は、かなりばつが悪い。

自民党の党首、そして現在イギリス副首相を務めるニック・クレッグ(Nick Clegg)は、先週放映された番組の後、「”噂は”聞いていたが、詳細なことは番組が放映されるまで知らなかった」とコメントしているようだが、関係者によると、2009年にレナード卿がチーフ・エグゼクティブを辞任した際、健康(糖尿病)が表向きな理由だったのだが、実はこのセクハラが実際の原因だったという話もあるらしい。

ただ、レナード卿は(当然ながら)真っ向から否定しており、現在党内で調査が実施されている模様。

どこまで本当なのか真偽のほどは分からないが、火のないところに煙は立たないと言うし、番組内で複数の女性が証言している様子を見ていると、まぁ、”真っ白”というわけにはいかないだろな、というのが個人的な意見。

そもそも、かなり具体的にセクハラの様子が証言されていることからも、逆に、”真っ黒”な可能性もある。

しかし、最近このMetro記事を書いてて思うのは、イギリスではこういう報道番組によって、体制の内側が暴かれることがよくある気がする。
(ちょっと前にあったBBCの問題も、確かITVが放映したのがきっかけだった)

そして、日本だと絶対こんなのもみ消されて放送できないだろうし、そういう企画すら上がってこないだろうなぁと想像する。

ちなみに、日本で番組中ちょっとでも変なこと言うと、「不適切な発言がありました」と言って謝罪したりするけど、ああいう、平気で”何もなかったことにする”体質には、個人的にかなり違和感を持っている。

まぁ、イギリスでもそういう”隠蔽”はたくさんあるだろうし(BBCのやつも、BBC内部では潰されたし)、一概には言えないんだけど。

Listening to “Valtari” by Sigur Ros
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