テスコのクーポン発行タイミングが絶妙な件

スーパー大手のテスコにクラブカードという会員システムがある。

まぁ、日本でもどこでもあるようなシステムで、レジの時にカードを出して、その分ポイントがつくというやつである。

イギリスには大手のスーパーが4,5社、しのぎを削っているのだが、その中でこのクラブカードシステムを一番有効活用していると思うのがテスコである。

テスコの場合、このポイントに従って、毎月のようにクーポン券が送られてくる。

そして、最近、このクーポンの出し方に法則らしきものがあることに気付いたので、この場で書いてみようと思う。

そのきっかけとなったのは、最近テスコより、ライバルのセインズベリーに行く頻度が増えたことである。

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以前、テスコに割りと頻繁に行っていた時は、ポイント分の割引権と一緒に、普段買っている商品からちょっと外れた商品の割引券が同封されていた。

つまり、普段買っている商品はだまっても買うから、割引券を発行する必要はなく、それと同じ棚に陳列されている類似商品にも、割引券を機に手を伸ばしてもらおうという作戦である。

また、子供関連の商品を買っている場合、全然別の子供グッズの割引券が発行されたり、ワインをアホみたいに買っていた頃は、ワイン専用の特集雑誌が送られてきたりと、色々とパターンはある。
この裏には、クラブカードから入手した、購買実績を記録する巨大なデータベースを構築し、そのデータを基に各顧客の購買傾向を分析し、そこから(買ってもらえそうな)類似の商品を導き出すシステムがあることは容易に想像がつく。

それで、それは商品の購買実績だけではなく、お店に行く頻度も分析の「係数」の一つだということが最近分かってきた。

なぜか。

最初に言ったように、最近セインズベリーに行く頻度が増えたせいで、テスコでがっつり買い物する機会が減った。

そうすると、毎月送られてくるクーポン券の出方に変化が訪れたのである。
では、どう変わったか。

頻繁に買い物していた頃は、ちょっとずれた商品の割引券が発行されていたのだが、最近は、「どんぴしゃ」の商品が割引対象になってきているのである。

つまり、いつも買っているようなものが割引対象となっているのだ。

これは、恐らく購買頻度が減ったせいで、「どんぴしゃ」の割引券を発行することにより、まずはテスコに戻ってきてもらおうという作戦である。

なかなか考えていますな。
他にもクーポンを出す条件として「季節」というのもある。

実は、先週、普段あまり見ない新手のクーポン券が届いた。

今度のクーポン券は、期間限定のクーポン券である。

どういうものかというと、特に割引対象の指定はなく、クーポン券の有効期間が細かく指定されていて、こんな感じである。

  • 7ポンドOFF – Week 1 – Extra Savings, Valid from 09/09/2013 until 22/09/2013
  • 5ポンドOFF – Week 2 – Valid from 23/09/2013 until 29/09/2013
  • 5ポンドOFF – Week 3 – Valid from 30/09/2013 until 06/10/2013
  • これが6週間分続く

恐らく、これがなぜ今届いたかというと、夏も終わり、日常に戻ってきたので、クリスマスを控え、ちょっと財布の紐を締めようかという時に、新たな購買意欲を刺激しようと言う作戦ではないだろうか。

ただ、このクーポン、50ポンド以上使わないと使えないので、それなりに買わないといけないのがミソ。
結局、今のところ、あまりテスコで買ってないのだが、こうなると、また別のお得なクーポンが届くのではないかと別の興味がわいてくる。

というわけで、もう少し放置プレーを楽しんでみようかと思う*笑

テスコのクラブカードのクーポンには、他にもお得な使い方があるのだが、それはまた別の機会に。

あと、他のスーパーのポイントシステムもそのうち書こうかな。

お楽しみに。

(本日のiTunes Festival出演アーティスト)
Listening to “Modern Vampires of the City” by Vampire Weekend
B00BB22GQM

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