相方との3ヶ月の別居

(注: この記事は2015年12月に旧ブログ「Dance Dance Dance – イギリス生活奮闘記 -」から移植した記事です)
今日”も”相方は飲み会。

今週、”週4”である。

よくもまぁ、そんなに飲む気になるなと感心してしまう。

一方の自分は、今朝から喉の調子が悪く、身体がだるい。

恐らく風邪っぽいのだが、仕事中もちと辛い感じだった。

そんなわけで、今日はご飯も作る気になれず、オリジン弁当を買ってきて食べた。

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当然、ノンアルコールである。

昨日の日記での宣言通り、ジャスミンを頂きながら、この日記を書いている。

これ書いたら、とっとと寝てしまおう。
で、本題。

来月イギリスへ出発するのは自分だけで、相方は1ヶ月ちょい遅れて出発する。

さらに、相方はエジンバラへ1ヶ月くらい行ってから、デボンで合流する。

ただ、デボンの間は二人ともホームステイ。

つまり、約3ヶ月は別居生活である。
この話を人に話すと、「なんで??」とよく聞かれる。

説明すると非常に長くなって、当の本人もどうしてこうなったのかよく覚えてないので、ちゃんと説明したことはないが、せっかくなので、この場を借りて説明しておく。

当初、二人とも7月下旬の出発予定だった。
では、なぜこのようになったか?

いや、その前になぜ出発がこの時期なのか?を説明しておく必要がある。

実は、来年の6月下旬(22-24日)Glastonbury Festivalという音楽フェスティバルが開催される。

このフェスは、日本で毎年開催されるフジロック・フェスティバルという、最高にハッピーでピースフルなお祭りがあるのだが、そのフジロックがお手本としたフェスである。

自分がロックに開眼して以来、フジへは毎年(といっても2回)足を運んでいるのだが、「せっかくイギリスへ行くからには、グラスト行くでしょう」、ということになる。
(むしろ、それがメインの目的と言っていいくらい)

それには、会社の休職が1年であることから、まずは英語を勉強し、最後にGlastonburyへ行って日本に帰ってこようということになり、7月下旬の出発を決めた。
では、なぜこのようになってしまったか?

まず、自分が今の会社を休職で行くことがダメになってしまったことが大きい。この時点で、自分に関しては、1年間という制約がなくなった(会社辞めることにしたので)。

次に、自分の行きたいと思っていたデボンの学校が12週間行くと、かなり料金が安くなることが分かったこと。

夏季は夏休みで大勢の留学生が押しかけるため、料金が高いし、人も多い。

12週間以上行けば、夏季料金が取られないため、かなり安くなる。

では、7月下旬から12週間行けばいいんじゃないの?というとそうもいかない。相方のロンドンの学校が9月下旬から始まってしまうため、その1週間前にはロンドンに行って、住処を決めなければならない。

つまり、そこから逆算すると、だいたい6月下旬から開始すればよいことになる。

自分の1年制約が外れたことと(相方は休職なので1年)、自分が相方より先に行ってイギリスでの道を切り開いておくという大義名分もあいまって、とりあえず自分が先に出発することに決まった。

それに、自分は英語力がないので、夏季の人が多い時期より、人の少ない時期に入っておいた方がいいだろうということもある。
二人が別々に出発する理由はわかった。

では、なぜ相方はあえて別の場所に行くのか?

理由は二つある。

一つは、同じ学校に入ってしまうと、デボンの学校は比較的規模が小さいため、同じクラスになる可能性があること。

さすがに、同じクラスに入ってしまうと、(いい意味での)緊張感が薄れてしまい、せっかく外国に来ているのに世界が狭くなってしまう危険性がある。

二つ目は、相方がエジンバラに興味を持ったこと。

エジンバラでは、8月に世界的なエジンバラ・フェスティバルが開催され、毎日お祭り騒ぎらしく、これに非常に興味を覚えたらしい。

やれやれ・・・

ということで、最初はエジンバラでホームステイし、その後デボンに来て、9月中旬に、二人でロンドンに移り、家を探そうという結論に辿り着いた。
相方を一人エジンバラへやって心配でないか?

結論から言うと、心配である。

英語力に不安はない。

が、問題は8月のエジンバラが毎日お祭りだということ。

これは非常に不安である。

ただのお祭りを楽しんでくるだけならばいいが、そこで酒を飲みまくる可能性は、過去の実績から言って決して否定できない。

相方は大丈夫、大丈夫と言っているが、飲むと歯止めが利かなくなるのが非常に心配である。
問題なのは、そこが日本でないアウェーであること。

日本ならば、例え終電でも、終電逃しても、ふらふらの千鳥足で帰ってきても、それ程危険はないと思う。(それはそれで心配だが)

しかし、海外となるとまた話は別である。

しかも、自分ははるか南にいるため、行こうにも最低半日はかかる。

相方もそこまでアホではないと分かっているし、信頼してるからこそ、少しくらいなら別々でもいいかと思っているのだが、最近イギリスは物騒になったと聞くし、何が起こるか分からない。

何が起こっても、そこはアウェーなのである。

なめてはいけない。

人間、油断した時こそが一番危ない。

それだけは肝に銘じておいて欲しい。

そういうわけで、夜飲み歩くようなことは本気で辞めて欲しいと思う今日この頃。

頼んまっせ。相方さん。


(移行にあたっての一言コメント)
あぁ、こういう感じで決まったのね、とこれ読んで思い出した*笑
まぁ、結果的に別々でよかったと思う。
最近、小澤征爾がまだ若かりし頃(26歳の時)に書いた「僕の音楽武者修行」という本を読んだのだが、その中に、確かにそうだなと思った一節があったので、ここに引用しておく。

しばしば、ぼくたちの間で、外国へ行くのはひとりものの時のほうがいいか、結婚して二人で行くほうがいいかという話が出る。
どちらも一長一短があり一概にはいえない。
ぼくも結婚して夫婦で外国へ来てみなければ、本当は前の時とどっちがよかったかということの判断はくだせないと思う。
ただ、今いえることは、独身の男が行けばこれ以上面白い所はなく、独身の女が行けばこれ以上危険な所はなく、夫婦者が行けばなんともあたりまえの所ではなないかということだ。
夫婦者の家では例外なく日本食がいつでも食べられるし、ホームシックにかかってもお互いに慰め合い、まぎらすことができよう。
外国にいるという緊張感が少なく、安定しているということは、いいにつけ悪いにつけ、ひとりものとちがうところなのだろう。


全てに賛同できるわけではないが、まぁ、そんなもんかなという気はする。

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